極楽鳥

昨日はお隣の留保地が楽園まであと少し、という写真をアップしました。今日は、極楽がやって来た写真です。

オオフウチョウ、通称ゴクラクチョウ(極楽鳥)の剥製です。昨日、市民の方から「実家にある極楽鳥の剥製を寄贈したい」というご連絡をいただきました。初夏に予定している羽根に関する企画展で、オオフウチョウの羽根を展示しようと思っていたところだったので、とにかくタイムリーで嬉しいお申し出!と早速取りに伺いました。

オオフウチョウはワシントン条約付属書Ⅱに掲載されています。現在は国際的な取引が規制されていますが、古い時代には日本でブームがあったようで、相当数の剥製が輸入されました。ただ、この種の特徴の一つであるワイヤー状の尾羽根や脇の飾り羽根が傷んでいることが多いのですが、この剥製はほぼ完璧な状態で保存されていました。
初夏の企画展でみなさんに公開できるよう、クリーニングしておこうと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク