生きものミニサロン クモの不思議

今日(9/24)は毎月第4土曜日のお昼恒例の「生きものミニサロン」を実施しました。今回のテーマは、コレ!

クモです。博物館の建物のまわりには、たくさんのクモが住んでいます。生きものの中でも、圧倒的に「ニガテ」と言われてしまうことの多いなかまですが、よく見ると不思議と素敵がたくさん詰まった生きものです。
まずは、近くて遠い存在であるクモの絵を参加者のみなさんに描いていただきました。

足は何本だっけ?頭と胴体は・・・

しっかりと描いてくれました!

その絵を持って、雨のぱらついてきた野外へと出ます。外で見られる中でも一番大きなジョロウグモで、絵が正確に描けたかどうかの答え合わせをします。今回は、クモが大好きなサポートスタッフの山尾姉さんが観察のポイントを説明してくれました。

クモはなんと、頭部と腹部しかありません。そして、8本の足が出ているのは、すべて頭部から!山尾姉さんが直筆のイラストで解説してくれました。

さらに、お隣の樹林地で見つけたゴミグモのなかまを観察したり、

どこにゴミグモがいるかわかりますか?こうしてゴミを集めて自身をカムフラージュしているそうです。

クワの木の上にいたアリグモのなかまも観察しましたが・・みなさん「アリにしか見えない!!」と驚いていました。ご丁寧に、一番前の足を触覚に見せるような動きをして6本足で歩いているかのようにふるまいます。完璧な擬態です。下の写真は大きなあごを持つオスで、左側が頭部です。実際に観察したのはあごが目立たないメスだったので、さらにアリそっくりでした。

雨がだんだんと強くなってきましたが、お構いなしにアリグモの観察をしてくれたみなさんの興味シンシンのお顔を見て、こちらも嬉しい気持ちで終了しました。
(生物担当学芸員 秋山)

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