北八ツ再訪 モルゲンロートと山の鳥

休日と振替休日を利用して、北八ヶ岳を再訪してきました。個人的な山行なので細かいことはすっとばし、出会った風景や動物などをポンポンと挙げていきます。北八ヶ岳の中でも特異な空気に包まれた空間のミドリ池です。

こちらは二日目の朝、朝日が天狗岳東斜面に当たってモルゲンロート(朝日を浴びて山が赤く染まるようす)を見せてくれているところです。

ちょっと写真が小さくて見づらいと思いますが、ミドリ池の水面には、月が映り込んでいます。
そのミドリ池のほとりに立つしらびそ小屋に来ていたニホンリスです。

ゴジュウカラも忙しく枝を移動していました。

二日目に黒百合平へ上がると、美しいルリビタキのオスが出迎えてくれました。

ホシガラスは間近で見られたのですが、カメラの設定をいじる間もなく飛び去ってしまい、ちょっと白飛びした写真です。

何種類かの冬鳥にも出会いました。アトリが群れでナナカマドの果実を食べていました。こちらはメスです。

頭の黒ずきんがハッキリしているオスも。

さて、このところ「うえぇ」な写真でまわりの職員からも賛否両論をいただいていますが、今回もひとつ。
キシャヤスデです。

概ね8年ごとに大発生することが知られているヤスデで、かつてはそのたびに線路を覆い、勾配のきつい小海線をストップさせたことからこの名がついたそうです。今年は大発生の年のようで、麓から標高2000メートル以下の林内のいたるところで姿を見ました。
とにかく嫌われ者の生きものですが、ヤスデは森の生態系の中でとても重要な役割を果たしています・・・が、話しが長くなるのでここでは省略します。
次は風景と紅葉の写真をアップします。
(生物担当学芸員 秋山)

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