ひっつく現場

今日も早朝から鳥類標識調査を実施しました。
アオジという鳥が捕獲されて計測していたら、風切羽になにやらついています。

よーく見てみると、イノコヅチの果実でした。植物としてはこんなようすで実ります。

このあたりの林床に生育する代表的なひっつき虫です。そして、林床を動き回って活動するアオジがこの植物に触れるのは必然と言えるでしょう。

こうして鳥の羽にひっついて運ばれる動物散布ということがよくわかります。羽づくろいを頻繁に行う野鳥は、その日のうちにこの果実を嘴でこそぎ落とすはずです。落とされたその場所が生育適地なら万々歳です!
まさにひっつき虫のひっつく現場を目の当たりにしたようで、ちょっとトクした気分になりました!
(生物担当学芸員 秋山)

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