青陵高校でビオトープの授業

今日(11月28日)は休館日ですが、南区の県立相模原青陵高校1年生に授業を行ってきました。
お題はビオトープです。

中庭にある、典型的な学校ビオトープです。設置から時間が経ち、しばらく放置された状態だったようで、これをこれからどうやっていこうか?ということで相談がありました。それならば、ということでまずは前提となる生物多様性について考えてもらいました。

そして中庭に出て、現状を確認します。生きものの立場として、あるいは青陵高校の生徒としてこの水辺をどうとらえるか・・

周辺環境に生息する動物になったつもりで、このビオトープの良いところと悪いところ、そしてこれからどうあって欲しいかをグループで考えて、発表してもらいました。

中には、トンボやアリ、ザリガニ、タヌキなどいろいろな動物の気持ちで考えてくれたグループもいました。
こうして将来ヴィジョンを具体化していくためのコンセンサスの形成の難しさと、異なる立場の見方を考えるシュミレーションとして取り組んでもらいました。
落ち着いて熱心に話をきいてくれて、でも合間にはニコニコと楽しそうに生活するようすに、よい雰囲気の学校であることが感じられました。来年の学びの収穫祭に参加して欲しいな、と今から考えてしまいました。
(生物担当学芸員 秋山)

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