水仙の色をした鳥

博物館のまわりの樹林地にしかけてあるセンサーカメラのメンテナンスをしに入ったついでに、カメラを持っていきました。なぜなら、この鳥が朝からさえずっていたからです。

キビタキ(オス)

キビタキという鳥で、英名をNarcissus Flycatcherと言います。Flycatcherはヒタキのことなので、Narcissus、つまり、水仙の色をしたヒタキ、という意味です。オスの、のど元から胸にかけての橙色と黄色は、まさに水仙色の見事なグラデーションです。

のどから胸へのグラデーションが見事です

そもそも水仙の英名や学名のNarcissusは、ギリシア神話のナルキッソスに由来します。まさか、野鳥の中でも抜群の美しさを誇るキビタキを、美しさゆえに命を落としたナルキッソスになぞらえたわけではないでしょう。しかし、そう言われればそうかと納得したくなるようなハイセンスな羽色です。
撮影をしていると、そばをブーンと時折低い翅音がします。こちらも撮らなきゃ不公平なので、愛嬌のあるクマバチの顔を撮りました。

なわばりを守るために飛ぶクマバチ

それにしても、撮影中何度となく首筋を這いまわるキアシドクガの毛虫をつまんで落としました。キビタキは時折、枝の毛虫をひょいっとつまんで食べていました。
まだまだたくさんうごめいていますが、動きがだいぶ落ち着き、蛹があちらこちらにくっついています。その蛹もうまく変態できなかったのか、黒くなって死んでいるものも多く見られます。毛虫の方はもうしばらくの辛抱で、連休後半には白いが蛾がひらひら飛び回るでしょう。そして、その数は昨年よりずっと少なく、また、蛾のサイズは小さくなっていることでしょう。

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