ゴミグモのサイン


今朝、見つけたゴミグモの幼体。
普通なら直線状についているはずのゴミリボンが、L字型に曲がっています。
おそらく網が一部が壊れて、修復したらこんな形になってしまったのでしょう。
ゴミグモは幼体で越冬します。「越冬」というと冬眠のイメージがありますが、クモや昆虫の場合、お天気次第では活動しているものも多いようです。
ところで、ギンメッキゴミグモが出て来る物語(確か小学校の教材でした)を読んだことがあるのですが、そのお話ではギンメッキゴミグモが「毎日網にメッセージをつづって」あいさつをしていました。果たして作者の方がクモのどんな行動から着想を得たのかはわかりませんが、今日出会ったゴミグモはこのL字にどんなメッセージを込めたのだろうか、とふと想像してしまいました。

カテゴリー: 学芸員のひとりごと, 生きもの・地形・地質 タグ: , , , , パーマリンク