クモを数える

7月7日のブログで紹介した通勤途上のネコハグモ、その後も時々カウントを続けています。

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このフェンスに造網しています。

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こんな具合に。

その変化を並べてみると…
7/9 94個体
7/16 83個体
7/22 63個体
8/4 52個体
8/13 36個体
8/28 15個体
9/7 23個体
9/17 27個体
9/20 27個体
9/26 23個体
ずいぶん数が減りました。
数が減っただけでなく、最初は、はっきり幼体とわかる個体ばかりだったのに、今はほとんどが成体です。まもなく卵のうが増えて、冬に向かっていくのでしょう。
こんな風に、個体数を数えると、その生き物のライフサイクルが見えてきます。
ところで、このクモ、金属製のフェンスという、非常に安定した環境にいるため、剪定や悪天候の影響を受けず、とても数えやすいのです。自然状態ではその名のとおり、葉の上にいて、天幕状の小さなシートに隠れていたりします。

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私には人工環境より、こっちの方が居心地が良さそうに見えるのですが…(学芸班 木村)

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