地質調査日誌5/29 相模原市緑区名倉

5月29日、木曜日。晴れのち曇り,一時雨。

半年ぶりに相模原市緑区名倉へ調査に出かけました.
海底火山噴火によりできた岩石の調査です.

凝灰岩の仲間と溶岩が断層によって接している露頭がありました.写真の左上から右下へ線が断層です.断層の下側が凝灰岩の仲間,上側が溶岩です.

上側(溶岩側)の断層面は,断層運動による摩擦で鏡肌になっています.また断層運動によってできた引っ搔き傷(スリッケンライン)も見られます.

断層があった所とは別の場所の溶岩です.ガスの抜けた跡の小さな穴があるのがわかります.

お昼ご飯を食べていたら,遠くで雷鳴が.だんだん近づいてくる様子だったので,調査を切り上げて,あわてて退散しました.

(地質担当学芸員 河尻)

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