ハナグモ訂正

昨日のブログで、ハナグモを紹介しましたが、改めて写真を見ていて「??」となりました。
なんと、脚が6本しかないではないですか!
あわててクモに麻酔をかけ、ひっくりかえしてみると…

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第1脚が、両方とも根元からとれていました。
うーん。左右均等にだまされた。なんか華奢だな、くらいにしか思いませんでした。うかつです。
従って、ハナグモのオスは「第1脚が長い」のではなく「第1脚と第2脚が長い」というのが正解です。写真には写ってませんが。

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もう一つ、オスの補助生殖器である「パルプ」の内側です。触肢のあたりを少しアップにしてみましたが、なんとなく複雑な形をしているのがわかるでしょうか。この部分は種ごとに形態が異なるので、種を見分けるのによく使われます。「クモは幼体では正確に同定できない」という理由の一つがここにあります。(学芸班 木村)

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