日本鳥学会

専門家、特に研究者の集まりを○○学会と呼びますが、休館日の今日は、日本鳥学会大会に参加してきました。日本の鳥類学研究の中心となる学会です。会場は池袋の立教大学です。じつは、今回の鳥学会は特別で、先行して第26回国際鳥学会議(IOC26)が同じ会場で行われていました。文字通り、世界の鳥の研究者が集う国際学会です。池袋駅から立教大学への通りにはこんなタペストリーが。

国際鳥学会議は先週1週間かけて行われていて、私はそちらには参加しませんでした。参加費が高いということもありますが、鳥の研究をなりわいにしているわけではないので、夏の繁忙期にそんなに長く仕事を休めません。学芸員になる前は、「博物館の学芸員ってあんまり学会に出てこないな、研究意欲があまりないのかな」と思っていましたが、学芸員になってみて、理由がわかりました。客商売だから、必ず週末を中心に開催される学会へ悠長に出られる立場の学芸員なんてそうそういないのです。
でもやっぱり、今回は休みをつぶしてでも参加したかいがありました。

鳥類学研究のトレンドを概観できることはもちろん、第一線の研究者たちの顔を見て二言三言交わすだけでも、なにがしかの刺激になります。

はき出すだけではいつか枯渇します。年に何回かは、こうして吸収する機会を無理をしてでもつくっていきたいと考えています。
(生物担当学芸員 秋山)

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