あかつきトークライブ 14

10月5日(日)は、さがみはら宇宙の日「あかつきトークライブ」でした。

毎偶数月に、金星探査機「あかつき」チームの皆さんと一緒に、2015年に金星周回軌道再投入を目指している「あかつき」について、そのミッションを振り返り、応援をする企画です。

今回は、生憎、台風18号の影響で、風雨が強い中での開催となってしまい、どの位のお客様がいらっしゃるかと心配でしたが、ふたを開けてみると69名の参加者と、大勢の方に参加頂きました。悪天候の中、ありがとうございます。

また、毎回、ボランティアの方にもいろいろとお手伝い頂いていますが、こんなにかわいい若手にもお手伝いしてもらっています。今回は、受付補助業務をしっかりとこなしてくれました。お疲れ様でした。ありがとうございます。

今回の講師は、JAXA宇宙科学研究所准教授の今村剛さんです。東京大学大学院理学系研究科博士課程の宮本麻由さんも、実験補助等を中心に参加頂きました。

 「あかつきの電波科学」と題し、電波掩蔽(えんぺい=電波が障害物によってさえぎられること)について説明がありました。太陽から噴出するコロナは、非常に希薄なガスですが、この電波掩蔽を起こします。このときに生じる電波の乱れを地上で受信することで、コロナの密度のゆらぎや流速などが分かるそうで、実際に「あかつき」を電波源としてこのような観測が行われ、新知見が得られたそうです(間もなく論文が発表されるそうです)。また、光が掩蔽されて起こる現象として、今週の水曜日(10月8日)の皆既月食についてのお話も交えながら講演が行われました。 専門性の高い、難しい内容だったと思いますが、皆さんから多くの質問がありました。

講義の後は記念撮影です。あくまで、自由参加ですが、ほとんど全員の方が毎回参加されています。

写真撮影後、休憩を挟んで実験です。

今回は、講義内容に即して、大きく二手に別れて行われました。こちらは、「スマホで電波掩蔽」組です。今村先生の解説を交えながら、紙コップ、ペットボトル、そして、長靴まで登場して、電波掩蔽の強弱を確認します。中には体を張って電波をさえぎる人もいました。

こちらは、「皆既月食」組です。このような形で、皆既月食の疑似体験をしました。

実験終了後は、希望者での食事会です。毎回、参加者同士と講師を交え、行われています。講義とは違い、身近に講師の方とお話できるため、多くの方が参加されました。今後も、強い風雨が見込まれます。参加者の皆さん、気を付けてお帰り下さい。

次回の「さがみはら宇宙の日『あかつき』トークライブ」は12月20日(土)午前10時からの開催予定です。

また、11月のさがみはら宇宙の日は、11月15、16日(土・日)の正午から40分間と、15時30分から30分間の計4回開催予定です。「昼間の星を見よう!」と題し、天体観測室の口径40cmの大型天体望遠鏡を使って、昼間の星空を見る予定です。(※荒天時は、天体望遠鏡の見学のみとなります。)こちらにも、ふるってご参加下さい。 (天文担当 有田)

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