あみだくじの網

フェンスにかかるクモの網。

ジグザグ形のはしごのような、あみだくじのような形です。
これは、時々このブログでも紹介しているネコハグモの網。
葉っぱの上に天幕状の網を張るので「ハグモ」の名がついたのですが、どういうわけか、こういった金属の構造物も大好きで、そこではこういう形の網をよく張っています。

あみだくじに見えるのは粘着性のある、捕虫用の糸です。
ただし、ネバネバする粘球がついているのではなく、電子顕微鏡でなければ見えないような非常に細かい糸が絡んだような構造をしています。
なんとなく見た目がボサボサした感じがするので、よく「ボロ網」とも呼ばれるタイプの網です。


ところでこれ、お向かいの宇JAXA相模原キャンパスのフェンスです。屋外展示のロケットが向こうの方にぼんやり写っています。
こんなところを覗きこんだり、写真を撮ったりしていたら、あらぬ容疑をかけられそうだと今更ながら気づきました。
でもこのフェンス、いろいろ観察できて良いスポットなので困ります。(学芸班 木村)

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