生まれてしまいました。(クモ)

12月に、寒さで動けなくなっているジョロウグモを捕獲したところ、卵を産んでしまった事を以前に書きましたが、卵のうがついている水槽は屋外に出す機会を逸したまま館内に置いてありました。
先日、プラネタリウムのスタッフから「クモの卵のうになんか赤いつぶつぶが透けて見えます」と教えられ「あ、いかん、孵化してしまった!」と慌てて屋外に持ちだしました。
野生状態からすると1ヶ月早い感じがします。
幸い、外気温も高くなり、寒さにやられる心配はなさそうですが、果たして無事に育つのかどうか…しばらく注目していたいと思います。

今日は既に卵嚢の外に出ている個体も多く、ちょっと失礼して写真撮影を…

赤い「つぶつぶ」は子グモの腹部の色。既に卵のう内で1回脱皮した姿のはずですが、この後分散していく時は違う体色なので、もう1回脱皮するのでしょうか。
それにしても頼りない姿。これがあのジョロウグモになるとは、体型も違うし、ちょっと信じられません。(学芸班 木村)

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