2月のカレンダー

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

最近のコメント

各月の日記

非公開の日記

2019年
02月28日
12:28

ブレクジットの難解さ???

イギリスのEU離脱問題が難航を極めている。

何でもめているのか???

最大の難題はアイルランドとの国境問題である。

イギリスがEUを離脱するに際し、唯一の地続きの国境である英領・北アイルランドとアイルランド共和国の国境管理をどうするのかという問題だ。

そもそも北アイルランドとは、1920年代にアイルランドがイギリスから独立する際にイギリスに留まった北部6州を指す。

カトリック中心のアイルランド島の南部がイギリスから独立。

これに対してプロテスタントが多数派北アイルランドは、植民したプロテスタント系のイングランド住民の子孫らが多い地域である。

北アイルランドではやっかいな北アイルランド紛争が続いている。
アメリカでの黒人公民権運動の盛り上がりに刺激されて1960年代に火がついた。

紛争の構図を単純化すれば、イギリスに忠誠を示す多数派のプロテスタント勢力(=支配勢力)と、アイルランドへの帰属を望む少数派のカトリック勢力(=抑圧されてきた勢力)の対立である。

両派が武装組織を持ち、これに駐留英軍(ピーク時3万人)が加わり、30年間で3500人もの死者を出す悲惨な展開となった。

爆弾テロ、銃撃戦、暗殺……。イギリスという近代国家でこのような「内戦」が続いていることは驚きである。

両派住民の憎しみ合い、敵対心の深さから、不可能だと言われていた和平合意(ベルファスト合意)が達成されたのは1998年4月10日だった。

かつては人前で同席することさえタブーだった両派の政治指導者ら。和平合意とは妥協と譲歩の産物であり、交渉当事者にとっては大きな政治的リスクを抱え込む決断だった。

後日談だが、和平合意へ強いリーダーシップを発揮したブレア英首相(当時)は交渉の最終局面で、プロテスタント側の指導者が席を蹴って立ち去ろうとした際、体を張って退室を阻止したというエピソードも残っている。

和平プロセスはその後、エリザベス女王が2011年5月にイギリス国王として100年ぶりにアイルランドを訪問し、両国の歴史的和解へとつながった。


こうした状況下で、アイルランド国境問題にいかに処理されようとしているのか。

イギリスとEUはともに、ブレグジットが和平に与える影響を考慮し、「物理的な国境」を復活させないことでは基本合意している。

EUは、北アイルランドに「特別な地位」を与えて単一市場と関税同盟としてEUに留めることを提案している。

一方で、EUは単一市場を保護するため、イギリス本土から北アイルランド経由で域内に流入する農産物や製品などがEUの安全基準に適しているかや、偽造品や麻薬の密輸を防止するために何らかの国境チェックを行う必要がある。

問題を突き詰めれば、EUとイギリスの実際面での「国境」をどこに引くかということだろう。

EUはこの点について、イギリス本土から流入する物資を北アイルランドの港や空港で検査する体制を提案。つまり、アイルランド島とグレート・ブリテン島を隔てるアイリッシュ海に国境線を引くということである。

これに対し、イギリス側は「国内に新たなボーダーを引くことは認められない」と強く反発したままだ。
  • 雑学
  • 歴史

スポンサー

  • 相模法律事務所
  • 株式会社 建築や
  • バナー広告募集