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朗読・萌木

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読む人・聞く人・書く人

朗読を楽しむ会 萌木

朗読の楽しさや豊かさを実感してみませんか

活動日

日時 毎月 第2・第4木曜日
      午後2時00分から4時まで
会場 千木良(ちぎら)公民館  第3会議室

内容 短い物語の練習

 

今月の課題  声の絵葉書   N050

底(そこ)沢 川沿いの風景に涼風を追って

夏、 緑したたる夏 息苦しいほどの草いきれがする夏
日暮れが待ち遠しい夏 夏は暑くなくてはいけないと思いつつ 暑いを繰り返す。
美女谷温泉で有名な底沢の沢の音は作者不詳の癒しのメロディ         
木立のトンネルに入ると風の匂いさえ変わり今までの汗もどこかへ消えた。
呆れるほど元気な蝉しぐれを聞きながら 山から流れてくる水をすくってみたり、
必ず現れる青く光る揚羽の棲家を探しながら木漏れ日の中を30分ほど歩くと小仏峠の登り口に来る。ほっとする間もなく轟音とともに緑の木々の間をJR中央線の電車が
辺りの空気をかきわけるように走り去った
今度は長い下り坂になり、照手姫伝説の七ツ淵入り口にくる。近くに住んでいる彫刻家のSプールさんの作品「髪を洗う照手姫像」がある。照手姫が少女のころ過ごした場所だ。
七ツ淵は狭く足元が悪いので覗いてみるだけで引き返したが約3キロほど歩いて
散策にはちょうど良い所が嬉しかった。帰り道で見つけたオミナエシ、すすき、山萩、
野アザミなども まだまだ青くやがてやってくる秋の準備をしていた。〈文 さがみ小町〉