創作と発表の場を享受し合える芸術啓蒙活動

なりたち

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 相模原市美術協会は、この度創立80周年を迎える事が出来ました。これもひとえに皆様方と先人の方々がこの相模原の地で80年間、一歩一歩歩みを続けて来られた賜物だと思っております。

 この会の母体は伊藤弘人氏が中心となり、絵を描く会、相模原自由画会を立ち上げ、第1回展を昭和
20年11月に上溝の佐藤商店の書籍売り場に、日本画洋画10数点を展示したのが始まりとなります。

昭和20年終戦直後に発足したこの会は、敗戦後の混乱の中で絵を通じて破壊ではなく創造を、悲しみや苦しみではなく生きる喜びを、絵を通じて希望の明かりを灯し続けて来ました。

 その後、相模自由画会となり、さがみ美術、さがみ美術協会、そして現在の相模原市美術協会になりました。その間一歩も歩みを止めずに数々の芸術家を輩出してきました。会員達の熱き想いだけで80年という時を重ね、尚、その新鮮さを失わず私たち相模原市美術協会は歩み続けています。

 当会はその活動の中で相模原市文化協会と連携を深め、市主催の市民文化祭主監団体として相模原市の文化向上のお手伝いをさせて頂き、その発表の場が市民の皆様の楽しみの一つになっています。

 歴代の会員の中からは我が国を代表する日展や院展、二科展などの中央画壇に入選をした会員も多数おり、相模原市の文化発展に寄与していると自負しております。

 これからも相模原市美術協会が100年先、200年先も続いて行けるよう皆様のご支援、お指導を賜るよう心からお願い申し上げます。

                             相模原市美術協会 会長 吉田留美