6月は土砂災害防止月間です 
令和元年東日本台風では、短時間に記録的な大雨が降り、大勢の人が避難しました。
風水害は、気象情報などから予測して準備できる災害です。
実際の出来事から自分の行動を振り返り、次の災害に備えて、より安全な避難行動を確認しましょう。

〇避難者数・被害規模は過去最大 6,114人が避難
12日の22時ごろをピークに、最も多かった相陽中には515人が避難
被害金額約138億円(令和2年3月31日時点)
崖くずれ216件、建物被害356棟、停電3,959軒、断水3,722戸などの被害を確認

《令和元年東日本台風発生からの流れ》
10月11日 午前10時
ひばり放送・防災メールなどで台風の注意喚起を実施
避難時のモデルケース 予報をチェックして緊急避難場所を確認し、持ち物を準備

10月11日 午後5時
雨量 20mm以下
警戒レベル Level3
避難準備・高齢者等避難開始(市内全域)
明るいうちに避難準備・高齢者等避難開始を発令。翌朝には雨がひどくなっている
避難者数 少数

避難時のモデルケース レベル3の発令から30分で支度を終える
10月12日 午前7時
雨量 40mm程度
警戒レベル Level4
避難勧告(西部、土砂災害)
避難者数 少数

10月12日 午前9時
雨量 30mm程度
警戒レベル Level4
避難勧告(市内全域、土砂災害、河川氾濫)
避難者数 少数
全員避難の避難勧告を発令。この時点では避難人数がほとんど増えていない
避難時のモデルケース 雨が弱いうちに緊急避難場所に到着。防寒具や食料も万全

10月12日 午前10時
避難者数 1000人以下

10月12日 午後1時
雨量 60mm以上
警戒レベル Level4
避難指示(緊急)(相模川流域)
避難者数 約2000人
城山ダムの緊急放流(午後5時予定)を受けて避難指示(緊急)を発令。避難人数が急増

10月12日 午後4時
雨量 40mm以上
警戒レベル Level4
避難指示(緊急)(西部、土砂災害)
避難者数 約3000人

10月12日 午後7時
警戒レベル Level4
雨量 約50mm
避難指示(緊急)(境川、串川流域)
避難者数 約5500人

10月12日 午後8時
雨量 約90mm
1時間ほどで30mm以上も降雨量が増加。一度弱まっても再度ピークが発生している

10月12日 午後10時
雨量 約50mm
城山ダム緊急放流
避難者数 約6000人

10月13日 午前1時
雨量 20mm以下
避難者数 約2000人

10月13日 午前7時
雨量 20mm以下
避難者数 1000人以下
避難時のモデルケース 避難勧告などが解除され緊急避難場所から帰宅

《災害対策本部に問い合わせの多かった内容》
今回の災害では、市民の皆さんからたくさんの問い合わせがありました。
例を見ると、事前に入手できる情報に関する問い合わせが半数以上を占めています。
日頃から備えておくと、当日は慌てずに、スムーズな避難ができます。
また、緊急避難場所の設備に関する内容も多くありました。
市ではこれらの声を踏まえ、今後に活かせるよう、緊急避難場所の運営方法などの見直しを進めています。

〇近くの緊急避難場所を知りたい(39%) ⇒ 緊急避難場所と経路の確認、情報収集手段の確認
〇避難したほうがいいか(18%) ⇒ 情報収集手段の確認
など、事前に確認可能な問い合わせが半分以上でした
〇その他(ひばり放送が聞こえない、緊急避難場所に毛布はあるかなど) ⇒ 非常時持ち出し品の準備、情報収集手段の確認

■解決するには 日頃からできる3つの備え
1.緊急避難場所と経路の確認
2.非常時持ち出し品の準備
3.情報収集手段の確認

今回の災害を受けて、市の対応も新しく見直しています
〇新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策 避難する場所を増やします
避難者が集中する状況をできるだけ避けるため、通常の災害時より多くの緊急避難場所を開設するなどの対応をします。
具体的な場所は状況によって変わりますので、災害時には市からの情報を確認してください。
避難する場所は今まで通り利用できますが、できるだけ安全な場所にある親戚宅などへの避難を検討してください。

〇復旧・復興ビジョンを策定
災害からの円滑な復旧のための取り組みをまとめ、公開しています。詳しくは12面へ。道路復旧状況は16面へ

〇正しく恐れる正しく備える
1.緊急避難場所と経路の確認
自宅近くのどこに緊急避難場所があるか、事前に確認しておきましょう。
緊急避難場所と避難所の違いを知り、それぞれの場所を確認しておきましょう
☆緊急避難場所 緊急時に一時的に難を避ける場所
 風水害と地震では場所が変わります
☆避難所 自宅が被災した人が避難生活を送る場所

〇ハザードマップを見て災害時の行動を確認しましょう
ハザードマップを見ながら、避難行動を事前に確認することで、いざというときにも慌てずに行動できます。
避難行動判定フローを確認して、あなたもチェックしてみましょう。
☆ハザードマップとは
浸水や土砂災害が発生する恐れが高い区域を着色した地図
ハザードマップは随時改定し、崖地や川のそばなどに住んでいる人に配布しています。
手元にハザードマップがない人は、市HPをご覧になるか、危機管理課にお問い合わせください。

〇市境の情報もチェックできます
相模川に隣接する6市町村のハザードマップの確認や、大雨、避難情報のメールマガジンなどに登録できます。

2.非常時持ち出し品の準備
緊急避難場所に特別な備えはありません。
飲食物、防寒具、常用の薬など、必要なものがいつでも持ち出せるように準備しましょう。

3.情報収集手段の確認
いざというときのために、情報を確認できる複数の手段を用意しておきましょう。
避難勧告などの発令時はひばり放送や、携帯電話の緊急速報メールに加え、次の手段でお知らせしています。
さがみはらメールマガジン「防災」(防災メール)
テレビ神奈川(tvk)データ放送(地デジ3ch)
ひばり放送テレホンサービス(電話0180-994-839)
Yahoo!防災速報(防災アプリ)
市LINE公式アカウント(LINEID:@sagamihara_city)
「LINE設定するとひばり放送や河川情報が通知される」

〇当時を振り返りながら作成してみよう
さがみはらマイ・タイムラインは、用意された行動リストをシートに張り付けることで、簡単に作成できます。
はさみとのりを用意して、家族で一緒に作ってみませんか。