2023年最終活動報告

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皆様一人一人のお力添えのおかげで2023年の撮影会が無事に終了、
今年のすべての活動が11月で終了することができました。
心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

ここに、2023年の事業報告をお知らせいたします。

来年2024年も撮影会実現を向けて、多くの方にこの活動を応援してもらえるよう事務局始め関わって下さるスタッフ共々励んで参ります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

プロジェクト目的

相模原市、近隣都市のひとり親家庭・経済的困難家庭・児童養護施設の子供達を
対象とした七五三・成人のお祝い記念撮影会の支援実施

プロジェクト内容

対象者、その保護者の皆様に、お祝いの写真を残してもらう撮影会の実施。
着物レンタル、着付け、ヘアセット、撮影、台紙付き写真贈呈を行う。
また地域の社会問題への取り組み啓発のために地域ボランティアの受け入れ、説明会の実施を行う。

2023年相模原市緑区合同庁舎内にて
着物de文化フォト未来事業 ひとり親支援七五三成人式相模原市
2023年相模原市南区ユニコムプラザ内にて

今年までの6年間で8回目行ってきた七五三・成人式撮影会in相模原市。
昨年に引き続き技術スタッフ、学生ボランティアの皆様向けにボランティア説明会を開催。
この活動の趣旨や想い、どんなことを私たちが地域に対して行うのかを説明しました。
そして9月10月の2回の撮影会、10月28日に最終活動であるボランティア報告会も開きました。

ひとり親晴れ着支援撮影会
ひとり親晴れ着支援撮影会


昨年からボランティア説明会を開いているためなのか、スタッフ、ボランティアの方々のご参加者様への対応がとても明るく、親切に、そして自主的に動いてくれていることが、ご参加者様からの感想を見ても感じ取れるようになりました。

経済的格差なく、すべての子供達が社会の宝だということを、この活動を通して子供達や保護者の皆様、そして関わって下さるご支援者の皆様、地域社会に広く伝えていくとともに、一人一人のできることで互いを助け合うことの素晴らしい社会環境の一助になれば幸いに思います。

2023年技術スタッフ、ボランティアの皆様

ご参加者様の声やストーリー

・子供の晴れ姿が見れて、今までの苦労に泣けてきました。頑張ってよかったんだ!という思いが
子供たちの素直な笑顔をみて溢れました。すごく楽しかった、また着たい!と言っています。
久しぶりの親子水入らずの時間に幸せです。生きる力になりました!

お客様の声は毎年残しています。

・外国人と別れて様々苦労をしている中、もう七五三はあきらめていたので実現できて親として感無量です。お友達の写真を見て、自分もやりたいと言っていた娘も大はしゃぎでした。写真に残すことってこんなに大切だったんですね!ありがとうございました。

着物de文化フォト未来事業 ひとり親支援七五三成人式相模原市
お支度シーン

・車いすだったので着たいという欲望さえ抑え込んでいました。幼稚園からの友人と一緒に和服が着れてうれしさいっぱいです。足袋の感触が忘れられません!素晴らしい活動をありがとうございます。

ひとり親晴れ着支援撮影会
介護福祉士もボランティアに参加しています

ボランティアからの声

・一人で頑張れる!私もそう思って子育てしてきましたので、多くの保護者の涙や感激の声が身に染みて共感ができました。自分がかつて救われた分、このように地域の問題解決に今の自分がお役に立てることがうれしいです。

・それぞれの事情があり、ひっそりと華やかな場を避けて生活しておられる方がいることに驚きました。知らない地域現状があるのですね

・お子さんの様子に涙されるお母さまをたくさん拝見し、こちらの活動の意義が伝わったのだと想い感激しました。生まれたときに難産でこれまで大変だったことを話してくださる方もいました。この成長が親の心も癒すこの事業は大切なことなんだと改めて参加できたことを誇りに思いました。

着物de文化フォト未来事業 ひとり親支援七五三成人式相模原市
10月1日の撮影会にはもとむら相模原市長も来てくださいました

2023年の活動実績

活動回数活動内容
1月4回●2023 年実施に向けての事務局周り
→助成金探し、スポンサー探し、事業説明、ホームページ更新
2月4回●2023 年実施に向けての事務局周り
→助成金探し、事業説明、相模原市行政との打ち合わせ、ホームページ更新
3月
4回
●2023 年実施に向けての事務局周り
→助成金申請、事業説明、ホームページ更新,相模原市行政など後援依頼
4月10回●2023 年実施に向けての事務局周り
→スポンサー探し、事業説明、大学へボランティア依頼、
ホームページ更新、チラシ作成, SDGS団体登録
5月10回●2023年実施に向けての事務局周り
→スポンサー探し、事業説明、ホームページ更新、大学へボランティア依頼
6月10回●2023 年実施に向けての事務局周り
→スポンサー探し、事業説明、相模原市行政との打ち合わせ
●広報活動スタート
●ホームページ更新
7月10回●2023 年実施に向けての事務局周り
→スポンサー探し、事業説明、
●広報活動
8月10回●2023 年実施に向けての事務局周り
→スポンサー探し、事業説明、
●広報活動
→新聞各社、ラジオ、地方紙、自治体、商店街
●ホームページ更新、
9月15回●2023 年実施に向けての事務局周り
→撮影会準備、協賛品募集
●広報活動、ホームページ更新
●ボランティア説明会1回実施
●七五三撮影会1回目実施 (相模原市緑区合同庁舎 集団指導室)
七五三 7名 成人 5名 保護者 4名
10月10回●成人撮影会2回目実施 (相模原市南区ユニコムプラザ 実習室)
七五三 23名 成人 5名 保護者 6名
2023年撮影合計者数 50名 (内児童養護施設ご招待11名)
●事務局 撮影会準備、報告資料作成、ホームページ更新
●写真加工、印刷、台紙準備、装飾梱包、発送作業
●ボランティア報告会実施、反省会
11月1回●撮影会以外での対象者対応撮影実施
●ホームページ更新
12月4回 ●次年度計画
●ホームページ更新
●各支援者、企業、団体さまへご報告

●効果

活動開始から6年が経ち、兄弟姉妹などのリターンや友達の経験談などでお申し込みをする方が出てきました。活動の存在を知りながらも疎遠してお申込み至らない方々が、口コミによって徐々に撮影会に足を運んでくださる勇気を出してくださるようになりました。着物業界や写真業界が作ったハードルの高さが、行政の信用度を通して日本らしい文化の営みがようやく出来ない方に行き届き始めたように思います。必要な方々に勇気と希望、未来への自信につながる子育て支援になっていると思います。

子供の成長を日本の伝統衣装である着物で文化的にお祝いし、写真に残すことで、子供たち、そして保護者の方々の生きる勇気、頑張る力になっているということを現場の声、アンケートから上がってきています。私たちが地域の子供たちの成長を文化的支援で残すこの活動が親子の自己肯定感向上に影響することをが明らかになっていました。

衣食住、学習と遊び場以外の文化的応援が必要な方々に勇気と希望、未来への自信につながる子育て支援になって来ていると思います。

ひとり親晴れ着支援撮影会

●課題

緑区だけでなく、相模原全域を対象としていることを広めていく必要があると、ご参加者様たちの声を聞いていると感じることは昨年と変わりません。自分たちにどこまでできるのか、昨年同様の人数、それを超える未来人数を受け付けるために、運営の仕方をより深く考え、継続可能なシステムに強化する必要があるように思います。

参加者が増える分、撮影会当日のタイムスケジュールを考慮すると、ボランティアや技術者スタッフも増員、そのための人件費や運営費が倍以上になることがわかりました。相模原の企業様にスポンサーになってもらえるような広報活動を急速に進めるべきと感じています。

また行政とのコミュニケーション不足で、次年度担当者と今年度の情報の行き違い、図書館やこどもセンターなどでの掲示の仕方に課題が残りました。今年も昨年同様に全個所に掲示のお願いをしたつもりでしたが実情はほぼ掲示されておらず、されていても目立たないところに収納されていたりしていました。ご参加者様からのアンケート結果を見ても、公共機関での掲示物から参加された方が0人でした。来年は以来の仕方も改善し、支援が必要な方が利用する可能性の高い公共機関での目立つ掲示を実現、広く情報を夏休み前に届けられるよう尽力する予定です。

アンケート結果

●どちらでこの撮影会を知りましたか?

知人紹介 14
子ども食堂 2
無料学習塾 1
市の広報 2
回覧板 3
ひとり親協議会 3
タウンニュース緑区版1
子ども食堂1
公共施設 0

●参加申し込み理由
・身体障害のためそもそも無理だと思っていたため(車いす)
・七五三の大切さを残してあげたかったから
・いつも忙しくて家族が一緒にいられない状況なので、節目の思い出を残してあげたかったから
・成人式の支度の費用が出せなくて悔やんでいたから
・費用が安くてこれならやってあげられると思ったから


●参加していかがでしたか?
・生きる力をもらいました!こんなに心に響くとは想像にしていませんでした!
・やってあげられたなかったことがずっと気がかりだったので、七五三の姿を見て安心しました
・雑多な雰囲気を想像して構えていましたが、スタッフの皆さんが本当に明るくて親切で、丁寧でうれしかったです。
・支援とは思えないクオリティーで驚きました。衣装選び、ヘアーメイクや飾りまで、着付も写真撮影も小物も出来上がりの写真の美しさも本物の写真館撮影でした!絶対無理、お金持ちの世界だと思っていました。日本の文化を返りみたいと反省しました。

ひとり親晴れ着支援撮影会


・どの方も「おめでとうございます!」と歓迎してくださり心から嬉しかったです。同時に、20歳以降も胸を張って生きていきたいと改めて思いました!
・娘の笑顔やスタッフの方々の笑顔、お祝いの言葉に嬉しくて、涙が止まりませんでした。着飾ってお祝いをしてあげられない不甲斐なさも吹っ飛び、感謝しかありません!
・皆さんがとっても優しくて、笑顔で、一人一人の状況に寄り添って対応してくださったことが本当に嬉しかったです。子供たちの緊張が取れていくのが見ていて感激でした。

ひとり親晴れ着支援撮影会

●保護者の方にお聞きします。子供の時に着物でのお祝いでしたか?
着物でのお祝いは無かった       4
初宮参りの時着物だった        1
七五三の時、親も自分も着物だった   2
七五三の時、自分だけ着物だった    7
卒業式・入学式の時、親が着物を着た  2
卒業式で自分は袴を着た        2
成人式の時、自分は着物を着た     5

後援

・相模原市
・相模原教育委員会
・相模原自治会連合会(回覧板にて掲載いただきました)

メディア掲載              

・タウンニュース 緑区
・毎日新聞

2023年 事業報告書提出先

●後援の相模原市、教育委員会、自治会連合会
●社会福祉法人相模原市社会福祉協議会
●相模原市市民・行政協同運営型市民ファンドゆめの芽
●さがみはら南区まちづくり事業ユニコムプラザ

ご協力企業様・団体様・個人の皆様

・相模原柴胡ロータリークラブ様    (寄付金5万)
・中華料理「道」様(寄付金1万)
・タジマヤ 相模原市店様 (子供たちへのプレゼントお菓子とドリンク寄贈)
・魔耶写真館(衣装・ヘアメイク人材・撮影技術)
・出張着付け、着付け教室のキモノワールドライフ(衣装・人材・着付技術)

・一般社団法人相模原市ひとり親家庭福祉協議会
・公益社団法人 相模原・町田大学地域コンソーシアム
・さがみはら市民活動サポートセンター

・東京工芸大学 芸術学部写真学科上田先生ゼミ生

*その他個人の多くの皆様からもご支援をいただきました。

zoom報告会

クラウドファンディング

社会問題に向きあうGood Moningにて『着物de文化フォト未来事業』の
クラウドファンディングを実施いたしました。ありがとうございました。

チラシ配架ご協力公共施設

・相模原市内 全ての児童館
・相模原市内 全ての子供センター
・相模原市内 全ての公民館
・相模原市内 全ての図書館
・相模原市内 全てのまちづくりセンター
・サンエールさがみはら
・相模原市男女共同参画推進センター ソレイユさがみ
・相模原市立 市民・大学交流センター ユニコムプラザさがみはら
・さがみはら市民活動サポートセンター
・青少年学習センター

着物寄

・相模原市南区在住 田中様 7歳着物振袖 
・相模原市中央区在住 村田様 7歳着物セット

2024年お祝い撮影会実施に向けてのお願い

『着物de文化フォト未来事業』は多くの皆様の暖かい寄付にて毎年撮影会が
開催できています。困難な社会の中でも子供達の笑顔と希望が未来に咲くよう
ご支援いただける個人様、企業様、団体様はどうぞ下記までご連絡いただけま
すようどうぞ宜しくお願い申し上げます。
kimonofoto.mirai@gmail.com 電話:042-776-5355(魔耶写真館内 事務局)

活動メッセージ

着物de文化フォト未来事業からの活動メッセージです(相模女子大学 井坂ゼミ作)