小学校でのアニマルセラピーで考えること

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小学校でのアニマルセラピー2年目に入り、2019年6月に教育研究会で発表されることになりました。

担当の先生が子供たちにアンケートを取ってくれて

子供たちが実際どう感じているかを知ることができました。

当日も毎年実施している新一年生対象の「ふれあい方教室」を再現し、

会場にいらした教員を新一年生として参加していただきました。

教育研究会の会場である小学校では犬を連れていってはいけないとうことで・・

犬とのふれあいを再現することはできずとても残念でした。

児童は下校した後ですが、参加する教員にも動物アレルギーなどがあることが配慮されたのでしょうか・・

何故犬を連れて行ってはいけないのかという説明がなかったのも悲しい気持ちになりました。

日本はセラピードッグに対する認知度も低く、理解されていないことが悲しい事実です。

やっと盲導犬や介助犬が入店できるお店が増えたり、公共機関などでも盲導犬と歩くユーザーの姿も一般的になってきはいますが、やはり無理解から来る誹謗中傷もあるのが現実です。

そういう日本を変えていくのも私達の使命だと感じています。

小さな活動ですが、小学校などの児童施設に訪問していきながら

子供たちから使役犬の理解を深めていけたらと思っています。その子供たちが大人になるころには

セラピードッグの認知度も高まり、理解されていく日本になっていけば嬉しいです。

アレルギーに関して言えば、犬アレルギーの主な原因は被毛や皮膚(ふけ)がほとんどで

セラピードッグは一般家庭の犬よりグルーミングなどのケアはとても慎重に行われています。

活動前日と当日のシャンプーや歯磨き、ブラッシング、爪切りといった細かい配慮と予防薬の投与など

犬の清潔にはハンドラーの努力は並大抵ではないのです。

訪問する施設にも犬アレルギーの方はいますが、一度もアレルギー反応が出たことはありません。

教育研究発表で取り上げていただいたのもとても嬉しいですが、そういった周知もしてしていけたらと思います。

日本は「前例」が無いことはどこでも躊躇することが多いのが残念でなりません。

特に責任のありかを気にしすぎる傾向があると思います。

確かに何かあってからでは遅いこともありますし、予防策も大切です。

でもそれが無理解から来るものだとしたら、残念過ぎます。

特に教育の場では、子供たちに算数や国語などの学習以上に情緒的教育や

正しい理解力と包容力を育てることに力を入れていってほしいと切に願います。

424光が丘小ふれあい教室_190424_0046光が丘小「犬とのふれあい方教室」風景