1.「門松」「鏡餅」は、12月28日までに飾る
お正月の『年神様』を迎える準備。
門松は玄関に、鏡餅は、床の間に。26~28日までの3日間のうちに飾ります。29日は『9』の数字が『苦』につながり、30日は『一夜飾り』となって縁起が悪いので避けるとされています。
30日が『一夜飾り』となる理由は、旧暦では31日がなかったからだそうです。
現在では、30日でも良いとされています。
2.門松の「松」には「神様を“待つ”」という意味が込められている
松の枝は、空から降りてくる年神様を手を広げて『待つ』という意味があり、その案内の役目を果たしています。そして長寿を招く縁起物として竹が使われるようになり、現在の門松の形になりました。やはり鏡餅と同様に、26~28日に立てるのが良いでしょう。1月6日の夕方か7日には納めます。
3.初詣や初日の出に向かって、1年のお願い事をするのは?
『お願い事』をするより『感謝の気持ち』を示すほうが良いと言われています。
参拝のしかたは、『2礼、2拍手、1礼』です。初日の出を拝む時も同じです。
4.初詣は、鈴を鳴らしてからお賽銭を入れる
お賽銭を入れるタイミングは、『鈴を鳴らした後』がいいとされています。
鈴を鳴らすのは、神様に気づいてもらうという意味があります。
また、お賽銭は“お供え”するもの。鈴の音で神様は気づきますから、そっと入れるのが良いとのことです。
5.お節料理
数の子
ニシンの腹子である数の子は、卵の数が多いことから「子孫繁栄」を願う縁起物とされています。
田作り
片口イワシの稚魚を干して、飴炊きにしたもの。片口イワシを農作物の肥料として使った田畑が豊作になったことにちなみ、五穀豊穣を願います。「五万米」の字を当て「ごまめ」とも呼ばれることもあります。
黒豆
邪気払いの意味と、黒く日焼けするほどマメに、勤勉に働けるようにとの願いが込められています。
紅白かまぼこ
赤は魔除け、白は清浄の意味があります。
伊達巻
形が巻物に似ているため、知識が増えるようにとの願いが込められています。
昆布巻き
「こぶ」は「よろこぶ」に通ずるとして、縁起が良いとされています。
栗きんとん
豊かさと勝負運を願います。黄金色に輝く財宝にたとえて、豊かな1年を願います。
ちょろぎ
「長老喜」「千世呂木」と書き、長寿を願います。
錦玉子
黄身と白身の2色が金と銀に例えられています。
ぶり
ぶりは名前が変わる出世魚です。ぶりで出世を願います。
鯛
恵比寿様が持つ魚である鯛は、めでたいと語呂合わせ。
海老
えびは長いひげをはやし、腰が曲がるまで長生きすることを願って正月飾りやおせち料理に使われます。
れんこん
穴があいていることから、将来の見通しがきくようにと願います。
里芋
子芋がたくさんつくことから、子孫繁栄を願います。
八つ頭
頭となって出世をするように。また、子芋がたくさんつくので子孫繁栄を願います。
くわい
大きな芽が出てめでたい。また、子球がたくさんつくので子孫繁栄を願います。
ごぼう
根を深く張り、代々続くことを願います。
紅白なます
水引をかたどっているので、平安や平和を願います。
菊花かぶ
冬が旬のかぶをおめでたい菊の形に飾り切りし、紅く染めて、紅白の酢のものに仕立ててます。
小肌栗漬け
将来の出世を願います。小肌はコノシロという魚の成魚になる前の名前。出世魚なので縁起がよいといわれています。粟は、五穀豊穣を願っています。