れっつ ごー! 日本の名城散歩(近隣都県編)#9

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今回は、「日本100名城」、「続日本100名城」のうち「神奈川県の近隣都県にあるお城」についてご紹介したいと思います。
以前「神奈川編」で地元のお城をご紹介いたしましたが、もう一歩足を延ばしてみて、たぶん日帰り出来るであろう場所で、隣接する東京都と静岡県のお城を取り上げます。
(“山梨県”ゴメンナサイ。日帰り出来るかどうか不安だったので…。)

晩秋から初冬の頃となり、気温の低下と共に「新型コロナウイルス感染拡大」が懸念されている中ですが、訪問される場合は「新型コロナウィルス感染拡大予防」に十分ご配慮いただき、楽しい時間をお過ごしください。

今回も最後に「Google Earth」を使用した動画もありますのでお楽しみください。
“もし、自分が空を飛ぶことが出来たらこんな景色なのかなぁ~” って感じで、空の旅をお楽しみください。(もちろん、〝地球全体“は見ることが出来ませんけどねぇ…(笑))

 

今回ご紹介するお城は

  1. 八王子城
  2. 滝山城
  3. 江戸城
  4. 山中城

では、本題の「日本の名城散歩(近隣都県編)」を始めるとしましょう。

 

《1.八王子城》  東京都八王子市

【訪問記】 訪問日:2016年11月

「後北条家」四代当主“北条氏政(ほうじょううじまさ)”の弟“北条氏照(ほうじょううじてる 次にご紹介する「滝山城」の城主)”が、“豊臣秀吉”の関東侵攻に備え「滝山城」から本拠地をここに移し築城したお城です。
しかし、以前「小田原城」でもご紹介しました“秀吉”の「小田原攻め(関東侵攻の総仕上げと言われています)」に備え、“北条家”は関東にいる主力部隊を「小田原城」に集めます。 “北条氏照”も主力部隊を引き連れて小田原城へ向かいます。さぁ~て、そうなると「八王子城」は…?
ハィ、戦闘部隊がほとんどいない無防備な城となり、ごく僅かな兵と婦女子のみの場所となってしまいます。そこへ“秀吉”は配下の武将に命じ、攻めさせたのです。結果は明白ですよねぇ。麓にある沢の水が真っ赤に血に染まったとの伝承もあるほどです。
このお城は、約500mの山頂に「主郭」を持ち、麓に「居住区(御殿跡があります)」、その外側に「防御施設」を持つ立派な「山城」だったそうです。
訪問時は、山頂にも行きましたが…ご想像の通り、普段の運動不足を思い知る結果でした。
山道は急な場所もあり、甘~ぃ考えで行くと後悔することになると思います。
上の写真は麓の「御主殿」跡入り口です。

「本丸跡」です☟     「本丸跡碑」です☟

 

 

 

 

 

《2.滝山城》  東京都八王子市  【続日本100名城】

【訪問記】 訪問日:2018年4月

先に記した“北条氏照”が先代城主に婿入りすることで、城主となったお城です。
「後北条家」の関東支配の「支城」として機能していたようです。“武田信玄”に攻められた時には少数の兵力で落城せず持ちこたえたそうです。
現在は「滝山自然公園」として市民の憩いの場所となっています。小高い丘の上にありますので、城内を歩いても比較的起伏が少なく、かつての「曲輪」が広場となり家族連れで子供たちが遊ぶ姿も見えました。お城跡というよりは気軽に行ける公園といった感じでした。
とは言え、やはり元々は「お城」なので、場所によっては立派な「空堀」、「土塁」、「土橋」があります。各所に「説明板」もあり「お城訪問」としても楽しめると思います。
「空堀」の底も歩きましたが、「これは…これは立派」と思わず言ってしまいました。(空堀の底から見上げる土塁のテッペンが高いのです。逆もしかりです。(深~い…))
写真は「主郭」と「中の丸」の間に渡された「(復元)橋」です。

 

《3.江戸城》  東京都千代田区 

【訪問記】 訪問日:2016年9月

このお城については、“お待ちどうさま”かもしれません。また、“言わずもがな”って感じですが、徳川幕府の“本丸”ですよね。
その総構え(外堀などの内側)は現在の「東京都千代田区」を上回る程の規模でした。土地勘のない方には解り辛いかもしれませんが、とにかく広いのです。(よく「東京ドーム何個分」って言いますが…、ゴメンナサイ。手元の資料では分かりませんでした。)
訪問時は、「北の丸(日本武道館)」、「皇居東御苑(本丸など)」、「皇居外苑」が自由に見学できましたが、その他は「皇居」になるため見ることは出来ませんでした。(当たり前ですよねぇ)
現在は、皇居東御苑に「天守台」が残っています。残念ながら江戸時代に天守は「明暦の大火」で焼失してしまったのです。その後再建されることもなく現在に至っています。諸説ありますが、かなりの規模の天守だったようです。また、ごく最近インターネットで見つけたのですが、皇居東御苑内の「休憩所」に宮内庁作成の「復元模型」を展示するようです。(入場人数の制限はあるようですが…)機会があれば、ぜひ見たいものです。

 

《4.山中城》  静岡県三島市

【訪問記】 訪問日:2016年10月

このお城は戦国末期の“後北条”の城です。今までご紹介した“後北条”と“豊臣”の関東地方の支配に関し激戦したお城です。西から襲来する“豊臣”軍との前線基地だったようです。(場所は、車の場合は神奈川側から国道1号線で箱根を過ぎ、静岡県に入ってすぐの所です。駐車場もあります。)
お城の特徴は、空堀です。それまでは、ただ深く掘るだけの堀でしたが、“後北条”は堀の底に写真のような「凹凸(おうとつ)」を付け、敵兵の動きを鈍くすることにより防御し易くしたのです。底の形により、「障子堀(しょうじぼり)」、「畝堀(うねぼり)」になります。上の写真のように縦横十文字に高低差を付けたのが「障子堀」で、下の写真のように堀の底に上からみたら「梯子」のように一直線の「一本橋」のように高低差を作ったのが「畝堀」となります。
またここは、「三島スカイウォーク」という、最近出来た大きなつり橋も近くにあり色々と楽しめる場所です。

「畝堀」です☟

 

 

 

 

 

では最後に、以下の▶印をクリックして、”日本の名城散歩”へ行ってらっしゃ~い ませ。(ま)

(2分48秒)