勝坂遺跡公園で昆虫観察

史跡勝坂遺跡公園で行われた「夏の虫さがしと樹名板づくり」のイベントで、動物担当学芸員が昆虫観察の講師をつとめました。
昆虫についての簡単なお話のあと、公園の広場の周りを歩きながら皆で昆虫を探します。

まずは、ここ1週間ほどで鳴き始めたニイニイゼミの声を聴くところからスタートしました。歩き始めると参加者の皆さんがいろいろな虫を見つけてくれます。

チョウの翅(はね)を発見

落ちていたチョウの翅(はね)をみんなで観察します。
手前の翅はゴマダラチョウというチョウの翅、奥側の2つは、外来種のアカボシゴマダラというチョウの翅です。色合いが似ていますが別の種類です。
勝坂遺跡公園には、これらのチョウの幼虫が食べるエノキの樹がたくさんあります。

絵描き虫 黄色の三角の先に幼虫がいる

こちらは、いわゆる「絵描き虫」です。ハエやガの幼虫が植物の葉っぱの中を食べることで、葉っぱに白い模様が浮かび上がります。

タマムシの死骸も見つけてくれました。

きれいなタマムシ

1時間弱の観察で、20種程度の生きものが観察できました。
(動物担当学芸員)

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給桑開始から45日 成虫に羽化しました!

給桑開始から45日目の7月15日朝、乾燥せずに残してあった1つの繭(まゆ)から成虫が羽化して出てきていました。

カイコの成虫

モフモフでかわいい、メスの成虫です。
成虫は食べるための口は持ちませんが、繭を固めている糊成分(セリシン)を溶かす酵素を出す口があります。羽化した成虫は、酵素繭をほぐして出てきます。

繭の先端にあいている穴が、成虫が繭をほぐして出てきた穴です

繭にあいた穴は、繊維が切れているわけではないため、糸としても使えます。かつて蚕種(卵)を生産していた地方では、こうした穴のあいた繭(出殻繭:でがらまゆ)を集めて手でほぐしながら撚(よ)っていき、紬糸(つむぎいと)をとっていました。太さに微妙な違いが出る紬糸で織った反物は独特の風合いが出るので、各地の名産品となっています。
カイコの成虫は、翅(はね)を持ちますが、飛ぶ機能を失っています。こうして指にのせてもおとなしくつかまっています。

手のりカイコ

この成虫は早速、飼育展示に出しました。

飼育展示の様子 後ろの繭はすべて乾燥済みです

成虫は飲まず食わずで生きるしかないため、産卵すると1週間から10日ほどで死んでしまいます。成虫の状態によって展示していないこともありますがご了承ください。
(博物館長・学芸員)

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企画展「昆虫」展示解説を実施しました

昆虫展の初日の今日、展示解説(ギャラリートーク)を実施しました。

盛況でした!

展示している昆虫についての豆知識を紹介しながら、展示室内を一周しました。

標本をじっくり観察

たくさんの皆様にご参加いただきました。ありがとうございました!

企画展「昆虫」の展示解説は、あと2回実施予定です。
・7月26日(日)14時から14時半
・8月8日(土)14時から14時半
申込は不要です。ご希望の方は直接、特別展示室にお越しください。
お待ちしております!
(動物担当学芸員)

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【本日展示解説あり】企画展「昆虫 しらべてまもる多様性」開幕!

本日から企画展「昆虫 しらべてまもる多様性」が始まりました!

外看板も昆虫展仕様に

展示室入口の様子

展示室のラストには昆虫のスキ/キライなところを書いてもらうコーナーを設置しています。さっそくコメントを寄せてくれています。

ココがキライ、に1票

本日14時から、企画展担当学芸員による展示解説も行います。
ぜひお越しください。

※展示準備の様子はこちら
(動物担当学芸員)

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ミズヒキの花

博物館前庭では今、ヤマユリが元気に咲いています。その様子は先日このブログに書きました。咲いている花数が増えるごとに、甘い香りも強くなっています。
巨大なヤマユリの花と比べると、極小と言えるミズヒキの花も咲いています。

ミズヒキの花 上側の二つの花の左が雌花、右が雄花

ミズヒキは同じ株に雌雄別々の花が咲きます。上の写真では、左が雌花で、雌しべが下に垂れています。右が雄花で、花の中に雄しべが見えています。このように、雌雄が並んで咲いているのを見ると、なんだか微笑ましいですね。ちなみに、必ずこのように雌雄一つずつ咲くとは限りませんが、この株はほとんどの花がきれいに並んで咲いていました。
ミズヒキの名は、祝儀袋に結ばれる紅白の紐(水引)に由来します。穂状に咲く花を、上から見ると赤色しか見えないように思いますが・・

上から見たミズヒキの花穂

下から見ると、白が目立ちます。

下から見たミズヒキの花穂

特に雌花から実る果実は上側と下側が紅白のツートンになるので、これが顕著です。

ミズヒキの果実 秋に撮影したもの

ミズヒキの名の由来が、雌雄の花が並んで咲く様子も含めたものと考えるのは深読みしすぎですが、つつましく咲く様子を見ていると、ぴったりのネーミングのように感じてしまいます。
(博物館長・学芸員)

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ヤマユリ開花

7月4日、博物館前庭のヤマユリが開花しました。

ヤマユリ

今年はちょっと遅めの開花でしたが、大きな花が元気よく咲いています。近づくと、甘い匂いが漂っています。
まだつぼみもたくさんついていて、合計で11個の花が順次咲く予定です。来週末くらいが見ごろでしょうか。ちなみにヤマユリは神奈川県の県花でもあります。

雨に濡れるヤマユリのつぼみ

博物館正面入り口のアプローチよりも歩道側、駐輪場の隣の植込みに咲いていますので、ご来館の際にはぜひご覧ください。
(博物館長・学芸員)

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オープンまで1週間!企画展「昆虫 しらべてまもる多様性」

7月11日(土)から始まる企画展 「昆虫 しらべてまもる多様性」の準備が着々と進んでいます。今回は、東京農業大学(厚木市)からたくさんの昆虫標本を借用しています。壁ケースいっぱいに標本が並びます!

ずらりと並んだ昆虫標本

少しでも見やすくなるように、ガラス面を一つずつ、丁寧に拭きました。

ガラス面を両側から拭いてきれいにしています

こうした作業をしているときの“役得”は、資料を間近で見られることです。あの巨大昆虫の標本も・・

迫力の巨大昆虫

この企画展では「地球上で最も繁栄している生きもの」と言われる昆虫をたくさん紹介し、生物多様性を実感していただきます。

きれいになった標本箱を展示ケース内に並べていきます

この他にも、調査や標本作製の道具、研究や保全の最前線の様子なども紹介します。関連イベントも盛りだくさんなので、詳しくはこちらをご覧ください。
1週間後のオープンに向けて、企画展主担当の学芸員(動物担当)もがんばっています。お楽しみに!
(博物館長・学芸員)

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ヘビトンボ

このブログで紹介したゴボウの花の写真を撮影していたら、足元に大きな昆虫がとまっていました。

ヘビトンボ

ヘビトンボです。とてもインパクトのある顔つきで、アニメ映画「風の谷のナウシカ」に出て来そうな雰囲気です。全体のフォルムもいかつい感じなのですが、三角形にたたまれた大きな翅(はね)には黄緑色のかわいらしい斑点があってちょっとアンバランスです。

ヘビトンボ 翅の斑点模様がちょっとかわいらしくも見えます

幼虫は水生昆虫として川底にすみますが、こちらも迫力満点です。

別の日に撮影したヘビトンボの幼虫

成虫は夜に活動すること多いので、昼間、明瞭な写真を撮影できてちょっとラッキーでした。
(博物館長・学芸員)

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給桑開始から31日 繭が完成しています!

給桑開始から1か月が経ち、ほぼすべてのカイコが繭を作りました。

蔟(まぶし)の中に作られた繭

上の写真の繭は、6月27日から28日にかけて作り始めた繭で、すでに完成、中で蛹になっているはずです。
下の写真の繭の中で、右下の繭だけやや大きく、形も違っています。

右下が玉繭(たままゆ)

これは、中で二頭のカイコが一つの繭を作ってしまったもので、玉繭(たままゆ)と言われています。玉繭は、たくさんのカイコを蔟(まぶし)へ移す作業の中で、結構な確率で生じます。玉繭の繊維は複雑に絡みあっているため、通常の糸取りではうまく繊維を取り出せません。しかし、昔からこの玉繭はとても重要な使われ方をしてきました。玉繭をぬるま湯の中で丁寧にほぐし、30センチ角くらいの正方形に伸ばして重ねていきます。それが、真綿(まわた)です。かつては高級布団や高級座布団の中綿として使用されてきました。今では真綿が絹であることも意識されなくなっていますが、「真の綿」という呼び方に、珍重されてきた歴史を感じます。
(博物館長・学芸員)

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ある野菜の花

愛川町の知人の畑を伺った際に、ある野菜が盛大に育っているのを見かけました。その野菜は花を咲かせて、さらに地上部が枯れ始める秋の終わりころまで育てたうえで、地面を振り返して収穫します。その花の写真を撮っておきたいと思ったので、その知人に「花が咲き出したら教えてください」とお願いしておきました。
そして、6月28日に開花の連絡がありました。

人の背丈より高く育っていました

上の写真を見て、その野菜が何かわかるでしょうか。ごく普通に食卓に上がる野菜です。
全体を見ても、おそらく想像しにくいと思います。では、花を見てみましょう。

こちらが咲き出した花です

もっとわからないかもしれません。花はアザミに似ています。

アザミによく似た花ということはキク科です

答えは、ゴボウ(牛蒡)です。アザミと近い仲間で、つまりゴボウはキク科の植物の根を食べているということになります。実際、アザミ類でもフジアザミやモリアザミといった種類の根が「山ごぼう」と呼ばれて道の駅などで売られていることがあります。
多くの根菜類は花が咲く前に収穫することが多いのですが、ゴボウは花が咲いてから収穫するため、撮影しやすいものの一つです。ゴボウがキクの仲間であることが意識されることはほとんど無いことから、植物分類の講座などでよく紹介しています。
(博物館長・学芸員)

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