<清新みなはし歴史散歩_Vol.2>南橋本駅の歴史

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お待たせしました。清新みなはし歴史散歩の第2弾です。
◆大河原⇒南橋本 それとも 大河原⇒相模町⇒南橋本 どっち??

ディーゼルカー南橋本駅は、昭和6年に厚木まできていた相模鉄道株式会社(私鉄:昭和19年に国有化)が厚木から橋本まで開通し、大河原停留所として翌昭和7年11月に開設されました。
当時の運転本数は、上下各10本程度しかありませんでしたが、ガソリンカーの導入(昭和7年)、流線形のディーゼル電動客車(昭和10年)、八王子までの直通運転(昭和11年)などがあり八王子方面からの海水浴客が激増し、休日などは海の家が超満員になりました。小回りの利く私鉄だけに、乗客増加策を色々と考えたようです。しかし、戦時体制が進むにつれ、ガソリンカー・ディーゼルカーは姿を消し。八王子への直通運転も廃止となり汽車に戻りました。

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太平洋戦争たけなわの昭和19年6月1日、相模線は国有化され「鉄道省相模線」となり、この日から駅名も「南橋本」と改められました。
公式記録には、「大河原」→「南橋本」ですが、昭和15年から「相模町」という駅名があったようです。相模鉄道問い合わせし、「戦時体制のことだったので、この間の公式文書は全部喪失されています」との回答を得ました。
町村合併で昭和16年4月29日「相模原町」が誕生しています。町名を「相模町」とする案もあったという、相原村の「大河原」駅を先取りして「相模町」駅と改称したと推察されます。
昭和17年12月1日改正時刻表には「相模町」駅になっています。
[参考文献:2002年3月清新のしるべ(昭和編)](お)