オスメスの大きさ比べ(ジョロウグモ)

いまの季節、なんといっても一番目立つクモは、ジョロウグモです。
しかも、繁殖シーズン真っ盛りで、オスがメスの網にこっそり入り込んで、交接の機会をうかがっています。1つの網に複数のオスがいる事も珍しくありせんが、面白いのは、オスとメスの体サイズの差が大きい事です。

わかりますか?下の方に写っているのがメス、上の方の小っちゃいのがオスです。こういうのを見ると、同性として、やや寂しい気持ちになります。

ただし、オスの体サイズにはかなりばらつきがあり、この写真の右側に写っている個体位大きなのもいます。一説によると、メスの網に移動する際に、体が大きいと、捕食されるリスクが高いのだとか。だとすれば、小さい事には有利さが伴うという事になります。

これは孤高のオス。網のなかにただ1匹でいました。わりときれいに撮れたので載せましたが、気取っている場合ではありませんね。早くパートナーを見つけないと、繁殖の機会を逃してしまいます。
季節はあっという間に過ぎていきます。(学芸班 木村)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク