博物館実習地質分野 川砂採集

今日は地質分野の博物館実習で山梨県大月市猿橋周辺へ川砂の採集に出かけました.

まずは桂川の支流,葛野川へ.

はじめに海底火山の噴火でできた地層を観察しました.白い部分は鳥の糞です.地層とは関係ありません.

葛野川の川砂を採集.

猿橋の脇で昼食.近くまで来たので,猿橋も見学.

猿橋の近くでは,約8500年前の富士山の噴火で流出した猿橋溶岩を見ることができます.猿橋溶岩の下は昔の桂川の河原で堆積した礫層です.

猿橋のすぐ上流の桂川の渓谷にはポットホールが見られます.

猿橋の上流の桂川でも川砂を採集しました.

葛野川と桂川の合流点.インブリケーションが観察できます.インブリケーションとは礫の平面が上流側を向いて積み重なる様子です.

この辺りには富士山の溶岩の巨礫が見られます.

とにかく暑い1日でした.暑さに負けず,実習生たちは頑張りました.今日採集した砂も使って,実習生が展示を作成します.どんな展示になるか楽しみです.

(地質担当学芸員 河尻)

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