品さんの「街道を行く」江戸五街道完歩の記録 東海道中 その2

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今回は、東海道中 その2です。富士山を眺めながらの単独行にお付き合いください。途中、♬鼻歌♬なども出るかも知れません。

 


◆東海道中 その2 平塚から掛川まで◆


2014年6月

14日 平塚→大磯 17km 220分
「平塚の塚」案内表示に”平塚”の由来が書かれている。桓武天皇三代孫、高見王の娘政子が旅の途中この地で逝去して濠の塚が築かれた。その上が平らになったので”平塚”と呼んだらしい。

24日 大磯→小田原 6km 80分
1号線沿いに今も残る「東海道の松並木」をしばらく歩く。二宮駅前から30分、緩やかな坂を上ると相模湾が見えてきた。初めての海岸風景を見ながら近くの公園で休憩。


2014年7月


2014年8月


2014年9月

13日 小田原→箱根湯本 6km 80分
小田原城は何度も訪れているので立ち寄らずに進む。応援メールが入る。嬉しい!元気が出る!!
箱根湯本の温泉街が見えてきた。今日は残暑が厳しく楽しさ半分・苦しさ半分、もう少し進むつもりでいたが、ここまでとしよう。やはり夏場は避けよう。

20日 箱根湯本→関所 12km 200分
やはり「天下の険」である。厳しい上り坂の連続で脚がパンパンになる。所々にある石畳の道、箱根旧街道を歩いて1時間。甘酒茶屋で休憩。十八番の氷川きよしの「箱根八里の半次郎」を歌いながら「箱根杉並木」を歩く。箱根を歩いている実感100%。♪♬ やだねったら やだね・・♪♬

27日 関所→三島 17km 220分
小田原駅からバスで関所まで来る。30分くらい歩くと箱根峠の頂である、この後は下り坂・・・ホッ! 芦ノ湖・富士山がきれいだ!!
自転車で急な坂道を上ってくる人と出会う。名古屋から野宿しながら東京へ向かっているという。聞く所によると、昨年名古屋→鹿児島を走った との事。強者だ!
三嶋大社に立ち寄って、無事到着の御礼をした。


2014年10月

4日 三島→沼津→東田子の浦 17km 230分
沼津市街を抜け駿河湾沿いに、東海道有数の景勝地”千本松原”がある。約6km続く遊歩道を潮風と一緒に歩き、気持ちが良い。

18日 東田子の浦→吉原→由比 23km 330分
ここではハプニングの連続だった。吉原から左富士が見える小道に入っていくうちに、山道に迷い込む。人にも会わず途方にくれる始末。食べる所もなく、16:00頃新蒲原のファミレスで遅い昼食。さらに、蒲原→由比では歩道のない大型トラックの行き交う1号線に入ってしまった。右手を走る東海道線の反対側に渡りたいが踏切がない。45分間怖い思いをしてようやく由比駅に到着。


2014年 11月

15日 由比→清水 13km 180分
由比港は、桜エビの水揚げが全国の7割を占めている。桜えび船が沢山停泊していた。ぜひ行ってみたいと思っていた薩埵峠(さったとうげ)へ。頂上からの眺めが素晴らしい!!真っ青な駿河湾と雄大な富士山。

”やはり富士は、日本一の山だ”

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2014年 12月

13日 清水→静岡→用宗(もちむね) 18km 230分
今回からは「青春18きっぷ」を使って移動する。
「青春18きっぷ」は、春・夏・冬にJRが売り出す旅行好きの人には必須の割安きっぷ。5日間、5回乗り降り自由、但し普通電車だけであり新幹線利用の際は別途特急券が必要。
静岡駅の先にかかる安倍川、名物安倍川餅を土産に購入。

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20日 用宗→島田→六合(ろくごう) 22km 330分
丸子(まりこ)宿本陣跡近くの名物、とろろ汁「丁子屋」に入る。北斎や広重の絵にも描かれているという・・・満席だった。1時間くらい歩くと宇津ノ谷、蔦の細道に抜け出て目の前に飛び込んできたのは、小川のせせらぎ・木立・おとぎの国のようなロマンチックな光景に魅了された。

24日 六合→金谷→掛川 21km 300分
島田を過ぎて、「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」に。渡り切るのに20分かかる!このあと石畳の道へ。400mの「金谷坂石畳」、160mの「菊川石畳」と続くが、歩きにくい。菊川の集落を過ぎて中山峠の上り坂にさしかかると山の斜面を切り開いた茶畑が一面に広がっている。この中をたった一人で歩いている自分がいる・・・不思議な感覚だ。


早いもので、ここで2014年も年の瀬となりました。
この次の旅は、2015年1月2日からとなります。次の編で、一気に掛川から京都三条大橋までの道のりをご紹介する予定です。引き続きお付き合いをお願いいたします。

なお、
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