ドイツの職人技を目の当たりに

5月29日(火)、相模原動物標本クラブの活動日でした。この日は、メンバーの一人の友人で、ドイツ人の標本士が来館されました。ドイツでは、標本技術者のポストを置いている自然史博物館が多く、この方はシュトゥットガルトの自然史博物館の標本士です。早速、そのワザを見せていただきました。

ドイツの標本士のワザにかぶりつきです

ほかのメンバーもかぶりつきで見ています。手さばきに無駄が無く、力を入れるところ、慎重に扱うところのメリハリがあります。そして、何度もしっかり洗浄して、資料を永久保存するための手間を省きません。言葉の通じない若いメンバーにも丁寧に惜しみなく技術を伝授してくれました。職人の持つ雰囲気には国境を感じません。
この方は、欧州の剥製のコンテストで何度もチャンピオンになっています。後から、韓国の動物園からわざわざ彼に会いに来た標本士も加わり、この日の実習実験室は国際色豊かでした。

ドイツ人の標本士(右から2番目)と韓国人の標本士(左から2番目)と記念写真

道具の一つ一つにも工夫が加えられていて、大きな刺激をいただきました。お礼に、ヨーロッパには分布していない野鳥の標本をプレゼントしました。

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