花粉を見る

9月13日、博物館の実習実験室で日本固有のタンポポ全国調査プログラムのバックヤードプログラム「タンポポの花粉による同定会」を実施しました。これは認定特定非営利活動法人アースウォッチジャパンの支援を受けて説明しているタンポポ調査プログラムの一環として実施しました。全国から集まったタンポポの花のサンプルから花粉を取り出して、在来種のタンポポかどうかをボランティアのみなさんと同定します。今年で3年目の調査となり、今年は花粉の形成状況と雑種の花の形態について明らかにすることを目的としています。最初に、横浜国立大学の倉田薫子教授からこの調査プログラムがネイチャーポジティブに対してどのように貢献するかについてお話をいただきました。

倉田教授によるレクチャー

花粉の採取方法と顕微鏡での観察方法について当館館長から説明を行った後、早速参加のみなさんに花粉による同定作業を行っていただきました。

熱心に作業するボランティアのみなさん

このバックヤードプログラムはあと2回実施して、全国から集まった600以上のサンプルすべてについて同定作業を実施します。結果についてはまた改めてお知らせします。

タンポポの花粉 このサンプルは雑種タンポポのもので、大きさが異なる花粉が多く含まれます

タンポポの花粉ばかり見ていると疲れてしまうため、博物館のまわりで今咲いている花の花粉も観察することにしました。写真の縮尺はそれぞれ異なるので、花粉の実際の大きさの差を表していませんのでご注意ください。
こちらは、ツユクサの花粉です。俵形で、くぼみのある独特な形状の花粉です。

ツユクサの花粉

ツユクサの花

続いて、ヌスビトハギです。こちらは長細く、ちょっと硬質な感じのする花粉です。

ヌスビトハギの花粉

ヌスビトハギの花

こちらはキツネノマゴの花粉です。中央にくびれのようなものがあり。日本の伝統的な繭形です。

キツネノマゴの花粉

キツネノマゴの花

花粉のミクロな世界に、参加されたみなさんも興味津々でした。
(博物館長・学芸員)

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