オトコエシ

博物館お隣の樹林地で、オトコエシが花盛りを迎えています。

オトコエシ

小さな白い花がびっしりと集合しています。一つ一つの花は拡大するとかわいらしい咲き姿です。

オトコエシの花

ところで、オトコエシ(男郎花)とはちょっと不思議な種名です。由来は諸説ありますが、秋の七草の一つであるオミナエシ(女郎花)によく似ているものの、茎ががっちりした様子を対比してこの名がついたと言われています。

オミナエシ(陣場山)

しかし・・オミナエシも結構大柄な植物ですし、それほど違いがあるとは思えません。
植物の名には、このように近縁の種どうしを「オ(男)」と「メ(女)」で呼び分けるものも多く、さらには小さな方を「ヒメ・・」や「オトメ・・」などと呼ぶ例も多くあります。いずれも現代の感覚からするとちょっと不適切なように思います。
ちなみに、春の七草が新年に健康や繁栄を願って食べる風習にならって選ばれているのに対して、秋の七草は万葉集にちなみ、秋の風情を楽しむための“草原の花”です。

キキョウ(栽培品)

秋の七草のハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウのうち、後半の4種はいずれも農地や草原の減少から、絶滅危惧種となっています。
(博物館長・学芸員)

カテゴリー: 生きもの・地形・地質, 館長ブログ タグ: , , パーマリンク