3月8日に境川で行ったバードウォッチングの様子を2回の記事でお伝えしました。じっくりと観察したため、いろいろご紹介してきましたが、3回目の今回で終了します。
今回は間近でじっくり見て改めて美しさやかわいらしさを感じた野鳥たちです。まずは、冬鳥を代表してジョウビタキです。この日は美しいオスも、かわいいメスもじっくりと観察できました。

ジョウビタキ オス

ジョウビタキ メス
こちらはハシボソガラスです。青光りした光沢が美しくて、全員でうっとりと観察しました。

青光りしたハシボソガラスの羽色
途中、畑ではムクドリとヒヨドリのいさかいを観察しました。地面で採食していたムクドリに、突如ヒヨドリが攻撃をしかけます。

ムクドリに対峙するヒヨドリ
なぜかと思って見ていたら、ヒヨドリの大好物であるブロッコリーの葉の近くにムクドリが寄って行ったからでした。ムクドリを追い払ったヒヨドリの表情はちょっとりりしいですね。

畑のブロッコリーにとまるヒヨドリ
ただし、ムクドリはブロッコリーの葉には興味がありません。ただ地面で小さな虫かなにか食べていただけのムクドリにとっては、はた迷惑な攻撃だったかもしれませんね。
この日、一番盛り上がったのはこちらです。

鉄塔の上にとまっていたのは・・
高圧鉄塔の上にスリムな猛禽がビシっととまっている!と思って望遠鏡で確かめると・・タカのデコイでした・・カラスなどが巣を作って送電に悪影響が出ないよう、こうしたデコイを設置しているようです。よく見れば作り物とわかりますが、ちょっと見ただけでは本物に見えるため、「やられた~」となりました。
肌寒いお天気でしたが、ニワトコはすでに冬芽が開き始めていました。

崩芽したニワトコ
早春の境川で、のんびりじっくりバードウォッチングを楽しむことができました。
(生物担当学芸員)