ミズオオバコ

今日は青空に綿あめをちぎって投げたような並雲がぽかぽかと浮かんでいて、とても気持ちの良い日です。こんな日はやっぱり空の広いところへ行きたいなと思っていたら・・・とある水田地帯でミズオオバコが咲いているというすばらしい情報が入りました。まだ花の写真を撮れていなかったので、早速行ってきました。

空にはやっぱり気持ちの良い雲。そして、足下を見ると、咲いていました。

ミズオオバコという名前は、葉がオオバコに似ているから。確かに葉はよく似ていますが、こちらはオモダカに近いなかまで、単子葉類です。その証拠に、花弁が3枚です。

神奈川県では限られた水田地帯にしかなく、絶滅危惧1B類に区分されています。かつては水田雑草として気にも留められていなかったはずですが、今、「かつての水田雑草」の多くが、絶滅危惧種になっています。

それにしても、ここのミズオオバコは花が大きめでうっすらピンクがかっていて、とてもきれいでした。

(生物担当学芸員 秋山)

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