2月15日(日)、近現代史講演会「シドモア女史とワシントンの桜」を開催しました。
近現代史講演会では、郷土の偉人・尾崎行雄(咢堂)が活躍した時代背景への理解を深めるため、同時代にゆかりがある人物たちをテーマに取り上げています。

会場の様子
今回は、尾崎が東京市長(現在の東京都知事)時代に日米友好の証としてアメリカへ寄贈した桜に関わりが深いエリザ・ルアマー・シドモアについて、「シドモア桜の会 横浜」代表理事の梅本 千晶さんにお話しいただきました。
毎年、アメリカの春の訪れを知らせるニュースで話題となるワシントン・ポトマック河畔の桜ですが、これが日本から贈られた経緯にアメリカ人ジャーナリストであるシドモア女史が尽力したことはあまり知られていません。

ポトマック河畔の桜(撮影:田子 哲也 氏)
ジャーナリストとしてだけでなく、地理学者、紀行作家、写真家など多方面で活躍したシドモア女史。現在も刊行され、世界中に多くの読者をもつ雑誌『ナショナル ジオグラフィック』誌で初の女性理事も務めています。
日本の桜を愛したシドモア女史は、タフト大統領夫人との出会いを経て、高峰譲吉や新渡戸稲造などの著名人や企業、団体の協力によって、祖国アメリカに桜を植樹するという長年の夢を実現するに至りました。

講師を務めた梅本 千晶さん(シドモア桜の会 横浜 代表理事)
また、「シドモア桜の会 横浜」が精力的に進めている“シドモア桜”(ワシントンから里帰りした桜を会で管理した孫桜)の植樹活動や、実際にアメリカでの生活をされた梅本さんの経験をもとに、全米桜祭りの様子などもあわせてご紹介いただきました。
この日は、ほんの1週間前に積雪があったとは思えない暖かさで、桜の季節がとても待ち遠しくなりました。
(歴史担当学芸員)


