先日、市民の方から南極の岩石を3点,ご寄贈いただきました。

片麻岩(へんまがん)。南極には約40億年前のものから、約5億年前のものまで幅広い年代の片麻岩が分布しています。この片麻岩の年代はわかりません。

花崗岩(かこうがん)のなかま。5億年前より古いと考えらますが、正確な年代はわかりません。

アマゾナイトを含む花崗岩のなかま。薄い青緑色の部分がアマゾナイトです。アマゾナイトは長石(ちょうせき)のなかまの鉱物です。この岩石には説明文が添えられており、採集地は南極のセールローンダーネ山脈、採集年月日は1988年4月19日、岩石の年代は約5億年前で、アマゾナイトを含むことが記載されています。
これらの岩石は、南極観測隊員であった寄贈者のご家族の方が昭和30年代から60年代に南極から持って来られたものです。南極の片麻岩は過去にも何回か寄贈を受けましたが、南極の花崗岩のなかまは初めてです。
特にアマゾナイトを含む花崗岩のなかまは,とても貴重な標本です。南極産のこの岩石についての文献は非常に少なく、2008〜2009年に採集されたものについての報告があるのみです。
岩石の他にも初代南極観測船「宗谷」の写真もご寄贈いただきました。

寄贈者のご家族の方は「宗谷」に乗って日本と南極を往復されたそうです。このような標本や資料に関わる記録や情報があると、博物館資料としてより貴重なものとなります。
(地質担当学芸員)


