雨の中渡るタカ

9月30日、記録的な秋の長雨が続く中、この季節の風物詩であるタカの渡りの観測に市内緑区の観測ポイントへ行きました。せめて曇り空なら飛ぶかなと思いつつ、しかし霧雨が降り続く空をうらめしく眺めていました。多いときは20人を超える観察者がいる観測ポイントですが、この日は渡らないだろうと諦める人が多く、お昼ごろには10人以下になっていました。それでも前日までの荒天から、渡らずにはいられないタカがいるかもしれないと空を眺めていると・・

雨雲の下を渡るサシバ

渡るタカの代表格であるサシバが頭上を飛びました。
後方を見れば雨雲を破るように飛び出す個体が次々と現れます。

次々と西へ渡るサシバ

来た来た!あっちもいる、こっちからも来た!!と残っていた人たちから歓声が上がります。

雨ニモ負ケズ、観測中

こんなコンディションに渡らなくても・・と思うような天候の中、この群は149羽が西へと渡り、さらにこの後も断続的に群が通過しました。結果としてこの日は400羽を超えるサシバが渡っていきました。
この観測ポイントで一日にこれだけの数が渡るのを初めて見ました。秋晴れの空を渡るイメージに反して、こんな日に記録的な観測数になるとは、改めてタカの渡り観測の奥深さを感じました。サシバだけではなく、少数ですがノスリも渡っていきました。

ノスリも渡りました!

タカの渡りの観測は10月前半まで続きます。秋雨に翻弄された9月から、10月はどんなドラマが待っているのか、今からドキドキしてしまいます。
(博物館長・学芸員)

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