じつは、アサガオの季節

市内南区の道路沿いで、こんな花を見かけました。

ナス科の花にちょっと似ていますが、アサガオのなかまです

ホシアサガオです。街路樹として植えられているオオムラサキツツジの上に覆い被さるようにつるを伸ばしていました。正面から見ると五角形が明瞭で、名前の由来となっています。セセリチョウが夢中で蜜を吸っていました。

花冠の奥の蜜を吸うセセリチョウのなかま

じつはこの秋が深まりつつある季節は、第二のアサガオの季節です。ホシアサガオに似て白い花を咲かせるマメアサガオも、畑の周りなどで見られます。

マメアサガオ

梅雨の終わり頃から盛んに咲き始める栽培のアサガオは、じつはアサガオ全体の中では早めの花期なのです。江戸時代から続く梅雨の風物詩、入谷のアサガオ祭り(アサガオ市)も、早めにたくさん咲かせる技術を発達させてきた結果、7月初旬に行われているのです。季節の先取りを好む江戸っ子の粋がそうさせたのでしょう。
今、アサガオに似た花を咲かせているのはこちらです。

マルバアサガオ

マルバアサガオと言います。夏のアサガオより少し小さめですが、色がとても濃いのが特徴です。赤紫から濃紺の花で、同系色の曜(花弁に放射状に入る5本の筋)がアクセントの美しい花です。
秋のアサガオの多くは、萼片(がくへん=花の付け根を包む葉)が短く尖り、長く伸びないのが特徴です。

萼片が短く尖るタイプが多いのが特徴です

雑草化しているアサガオのなかまが多く見られる秋、植物観察がおもしろくなります。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 パーマリンク