3月14日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは、こちらも毎年恒例になりました、スギ花粉の観察です。今、花粉症に悩まされていない人を探すほうが難しいくらい、メジャーなアレルギーです。その原因物質をこの目で確かめてやろう、ということです。
と、その前にせっかく開花しているので、先日このブログでもお伝えしたミミガタテンナンショウを、普段は閉まっていて入れない中庭に、今日は特別にカギを開けて中へ入って見ていただきました。

ミミガタテンナンショウを観察
子供たちも、不思議なカタチの花に興味津々でした。
その後、満開のウグイスカグラの花粉も観察するため、採集します。

ウグイスカグラの花を採集
スギ花粉の採集場所は、公用車の駐車場です。フロントガラスなどに積もったスギ花粉を、セロハンテープに貼りつけます。

セロハンテープに貼りつけます
それを穴の開いたボール紙に貼りつけて、特製の簡易プレパラートのできあがり。顕微鏡で観察します。

早く見たい!

敵は見えたかな?
顕微鏡は慣れないと見えにくいのですが、全員がスギの花粉を観察できました。

スギ花粉の特徴は球体の一部分から突起(パピラ)が出ていることです
リンゴのへたのようなパピラ(突起物)がスギ花粉の特徴です。それが見えたら、次はウグイスカグラです。花粉の写真はいずれも縮尺がバラバラなので大きさはわかりにくいのですが、ウグイスカグラの花粉は特大です。そして、四角形。

大きくて、低倍率でもはっきり見えたウグイスカグラの花粉
さらに、最初に花を観察したミミガタテンナンショウは、事前に採って用意してあったものを見てもらいました。

こちらは小さな花粉なので、かなり拡大しないとよく見えませんが、表面のトゲトゲは見えました
きれいな球形ですが、表面がトゲトゲしていました。ちなみに、ウグイスカグラもミミガタテンナンショウも、目立つ花を咲かせるということは、虫にくっついて花粉を運ばせるタイプなので、風で飛ばないことから花粉症の原因にはなりません。
この季節の憂鬱な花粉ですが、みなさん、時折くしゃみをしながらもいろいろな形を楽しそうに観察してくれました。
今年度最後の生きものミニサロンでしたが、来年度も引き続き実施する予定です。来年度の日程については改めて、博物館のホームページでお知らせします。
(生物担当学芸員)


