銀の縁取り

博物館お隣の樹林地は、昨晩の雨と今朝(12月9日)の低温で、地面にたくさんの銀の縁取りができました。

紅葉と霜の色合い

クマノミズキの葉は、紅葉と霜のコラボレーションで何とも言えない彩りです。こうして見ると、裏返った葉にたくさんの霜がついています。気孔(孔辺細胞による空気や水分の出入り口)による蒸散作用が落ち葉になっても多少は働いているのでしょうか。表側には水滴が凍りついていますが、これは表面張力で水滴が乗っかっていたものが凍っただけでしょう。こんなことからも、樹木の葉は裏面に気孔が集中している、という植物学の教科書の記述が裏付けられます。

クマノミズキの落ち葉についた霜

ケヤキの葉は、外縁が霜で縁取られています。これは、葉の排水口の役割をする水孔のせいでしょうか。アジサイなどで発達していることが知られていますが、ケヤキではどうなのか・・調べてみる必要がありそうです。

縁に霜が集中しているケヤキの落ち葉

盛り上がったモグラ塚には霜柱が立っていました。

モグラ塚は軽く霜柱が立っていました

落ち葉の彩りも、こうして霜が降りたり、凍結したりする中で色合いが失われていきます。森の中も、徐々に冬色に変わっていきます。

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