玄関から20歩の自然 その9 咲き始めたつる植物

つる植物というのは、自分自身の茎や幹を太くすることなく、ほかの支えを利用して高い所へ伸びて太陽の光を受ける生存戦略をとっています。
街路樹の植え込みにもさまざまなつる植物が見られ、その一つのヤブカラシを前回のブログでご紹介しました。今回は、コヒルガオです。
低い位置でも、日向で遮る物が無い場所ではもう咲き始めています。

コヒルガオ

アサガオと同じ仲間で、花も葉もよく似ていますが、コヒルガオの葉は頂角(葉先)が鋭角な三角形で、底角はあまり目立ちません。

コヒルガオの葉

コヒルガオというからには、ヒルガオもあるのでしょうか・・。あります!こちらがヒルガオです。コヒルガオよりも遅く、初夏に咲き始めるものが多いようです。

ヒルガオ

写真では見分けがつきません。たしかに「コ(小)」が抜ける分、花が少し大きめなのですが、生育条件や季節によって花の大きさは変わるので識別点にはなりません。どこで区別するかというと、決定打はこちらです。花を支える苞葉(ほうよう)の下の花の柄が平坦ですっきりしています。

ヒルガオの苞葉と花の柄の部分

コヒルガオは、この部分にちぢれた感じのヒダがあります。

コヒルガオ

また、ヒルガオの葉はこんなふうに細長くて葉先が丸いのが特徴です。

ヒルガオの葉

ただし、葉も変異が激しくて、コヒルガオのような三角形のものもあります。
花の下にヒダがあればコヒルガオと判断し、無ければ葉など他の識別点を見て総合的に判断するしかありません。
ありふれた路傍の雑草なのに、実は識別困難な植物なのです。

カテゴリー: 玄関から20歩の自然, 生きもの・地形・地質 タグ: , , , パーマリンク