ツメレンゲの妖精

先日、ツメレンゲの自生地に調査に向かいました。
目的はツメレンゲと、とあるチョウの生息状況の確認です。
目的地につき目を凝らすと、崖にツメレンゲがあるのが確認できました。
少し距離があるので望遠で撮影します。

ツメレンゲ

その周囲で待つこと10分以上。
地面すれすれをひらひらと小さなチョウが飛んできました。
慌ててレンズを向けると…目的のチョウです!

クロツバメシジミ

このチョウはクロツバメシジミというシジミチョウのなかまで、幼虫がツメレンゲを餌(食草(しょくそう))にします。
神奈川県内では食草のツメレンゲ自体が少ないため、このチョウも貴重な存在です。

ボロボロの個体

その後も観察すると、ボロボロの個体も観察することができました。
今回確認できたのは、春になって蛹から羽化した第一化の成虫と考えられます。
今後も調査をする予定ですが、崖までの距離が遠いため、次回の調査には双眼鏡を持っていく必要がありそうです。

イタヤカエデのなかまの花

帰り道ではカエデの花が美しく咲いていました。

ミヤマカラスアゲハ

ミヤマカラスアゲハの給水も観察できました。
今の時期に見られる春型は、夏型よりも色鮮やかで美しいです。
(動物担当学芸員)

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 タグ: , , , , パーマリンク