ギンラン開花

5月1日、清々しい晴天と、5月らしい爽やかな風が吹く一日となりました。思わず五月晴(さつきばれ)と言いたくなりますが、この言葉の意味は、旧暦の5月の晴れ間、すなわち梅雨の晴れ間を指すため、誤用になってしまいます。ともかく、5月の初日はとても気持ちの良い晴天でした。そんな中、博物館前庭のギンランが開花しました。

ギンラン(5月1日)

里山を代表する野生ランの一種です。大振りで黄色い花が豪華に咲くキンランと比べると、ギンランは背丈がだいたい10~15センチメートルほどで、花も長さが1センチメートルほどと小さなランです。

博物館となりの樹林地内で咲いたキンラン(高さは約50センチメートルほど) 残念ながら、一般の方が入れないエリアに咲いています

それでもギンランはその清楚な佇(たたず)まいが人気のランです。花を拡大すると、ランの仲間らしく複雑で立体的な形態です。

ギンランの花のアップ

前庭のかなりわかりにくい場所で、しかも小さな植物なので、見つけるのはちょっと難しいかもしれません。そのぶん、こちらの拡大写真でお楽しみいただければと思います。
(生物担当学芸員)

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 タグ: , パーマリンク