本格的な夏を迎え、セミの季節がやってきました。
昨日は大野南公民館でセミの羽化の観察会が開催され、当館から学芸員2名が講師として参加しました。
公民館でセミについてのお話をしたあと、薄暗くなってきたころを見計らって近くの公園に向かいます。

いざ、観察に出発!
まず見つかったのはニイニイゼミの成虫です。
ニイニイゼミは、アブラゼミやミンミンゼミなどと比べると小型のセミです。
小さい!と声が上がります。

ニイニイゼミの観察
ぬけがら探しをしていると、「いた!」と声が。
羽化する前の幼虫が歩いているのが見つかりました!

地面から出てきたセミの幼虫
セミの幼虫は土の中にいて、羽化のために地上に出ると、木の幹などの羽化できる場所を探して歩き回ります。
7時半ごろになると、あちこちで羽化が始まりました。

アブラゼミの羽化
参加者の方がミンミンゼミの羽化も見つけてくれました。

ミンミンゼミの羽化
1頭の羽化を30分くらいにわたり観察していた方々もいました。
子どもも大人も、固唾をのんで見守ります。
おしりが抜けきると、「お~っ!」という歓声が響きました。

みんなでじっと観察…
暑い真夏の夜でしたが、じっくりと観察ができ良かったです。
(動物担当学芸員)