毎月第3土曜日に実施している生きものミニサロンですが、今月は3週目がプラネタリウムのリニューアルから最初の週末にあたってしまうため、第4週の7月26日に実施しました。
テーマは、セミの抜けがら探しです。ただ探すだけではなくて、種類も調べてみます。猛暑の中でしたが、少し暑さのしのげるお隣の樹林地で実施しました。

まだまだ少ないのですが、抜けがらが見つかりました

今回も20名近い参加者が集まってくれました
今年はセミの羽化が少し遅れ気味で、博物館周辺でもニイニイゼミとミンミンゼミ、アブラゼミ、ヒグラシは鳴いているものの、数はあまり多くありません。それでも樹林へ入ったとたんに抜けがらを見つけてくれた参加者もいました。

子どもの視線は低いので、抜けがらを見つけやすいのかもしれません

虫めがねで触角を観察
茶色くて大き目の抜けがらを見分けるには、触角を見ます。下から3番目の節が長ければアブラゼミ、少し短めならミンミンゼミです。

アブラゼミの抜けがらの触角 付け根から3番目の節が少し長め
見つけた抜けがらのほとんどがアブラゼミでしたが、1つだけ、ミンミンゼミがありました。

ミンミンゼミの抜けがらの触角 付け根から3番目の節が短め
ニイニイゼミは見つけることができなかったのですが、サポートスタッフの小田さんが、ニイニイゼミと、静岡県からとってきてくれたクマゼミの抜けがらをみなさんへ見せてくれました。

クマゼミの抜けがらを観察
クマゼミの大きさにみなさん驚いていました。
暑い中でしたが、樹林地の中は風も通っていて、30分程度なら楽しく自然観察ができました。

一人で何個も採集してくれた“名人”

抜けがらがちょっと怖くてお母さんの手の上で観察
8月も、博物館実習の大学生が企画、進行する関係で、第4週(8月23日)の実施となります。お楽しみに!
(生物担当学芸員)