タカの渡り

10月8日、市内緑区でタカの渡りを観察できるポイントに行ってきました。タカの渡りとは、夏鳥のタカの仲間、主にサシバやハチクマがこの季節に高空を滑空して渡る様子を観察するもので、バードウォッチャーの季節の風物となっています。
じつはこのポイントでは前日に100羽以上が飛んでしまっていたため、この日は待てども待てども飛びません。それでも1羽のサシバ(幼鳥)が旋回して高空へ昇るのが見えました。

サシバ 拡大したらお腹に太い縦の斑紋が見えたので、幼鳥です

複数のサシバが渡る時は集団で旋回するので、その様子を「タカ柱」と表現しますが、この日はとても遠い空で4羽がタカ柱を作ったのが見えただけで、前日見えたという壮大なタカ柱は見られませんでした。
それでもその後、成鳥が1羽、真上の空をスーっと滑空していきました。

サシバ こちらは成鳥です。青空に翼が透けてとてもきれいでした

これから何カ所か経由して翼を休めつつ、南西諸島まで飛んでいくはずです。「がんばれよ!」と観察ポイントにいたみんなで祈りつつ見送りました。
足元では、ツリガネニンジンや・・

ツリガネニンジン

カラマツソウが風になびいていました。

カラマツソウ

タカの渡りも終盤です。個人的には今年最後の観察になったので、数は少なかったものの、渡りのタカを見送ることができてよかったです。
(生物担当学芸員)

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