7月18日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは「昆虫レストラン ヤブカラシの観察」です。夏の強勢な雑草として嫌われがちなつる植物、ヤブカラシですが、自然観察の題材の宝庫です。暑さ対策をしつつ、駐車場へ出ます。
ちょうど今、たくさん咲いているヤブカラシの花には、オレンジとピンクの2色があります。小さな花なので、ルーペでみなさんに観察してもらいました。

ヤブカラシの花

大人も夢中で観察してくれました
まず最初の写真にあるように、緑色の4枚の花弁とおしべがついた花に注目してもらいました。じつはこの花の寿命は短くて、朝開花すると、お昼以降には花弁とおしべが脱落してしまいます。ミニサロンの時間はちょうど落ち始めるくらいなので、いろいろな状態の花を見られます。そして、最初オレンジ色で蜜をたくさん出していた花が、時間がたつと乾いてピンク色になります。色の様子から私たちは「金平糖(こんぺいとう)カラー」と呼んでいます。
花をひとしきり観察した後は、巻きひげです。ヤブカラシの巻きひげはコイル状になっていますが、よく見るとコイルの中央で、回転の向きが変わります。

中央で巻の向きが変わります

巻きひげもしっかり観察
これは、最初巻きひげがまっすぐ伸びて先端付近が何かに巻き付くと、先端と付け根の両側から向かい合わせの向きで巻き始めます。そのため、中央付近で逆回転になったように見えるのです。
そんなマニアックな観察をした後は、みんな大好きな猫じゃらし(エノコログサ)も観察しました。身近に見られる4種類のエノコログサのうち、今の季節の駐車場にはムラサキエノコロとエノコログサの2種類が見られます。観察シートに貼りつけて、残りの2種類はご自身で探して貼っていただくことにしました。

エノコログサ観察シートに実物を貼り付け
途中、目ざとく参加者のお子さんがナワシロイチゴの果実を見つけました。

ナワシロイチゴの果実を見つけました!
味わってもらうと「すっぱーい!」。でも、ワイルドな味はきっと思い出に残るはずです。熱い中でも風が少しあったせいか、安全に楽しく実施できました。
次回は博物館実習の大学生が企画、運営を行う予定です。その関係で8月については、第4週の8月24日(土)12時からと、14時40分からの2回実施します。お楽しみに!
(博物館長・学芸員)


