8月18日、市内緑区の相模川の河原で絶滅危惧植物の探索調査を行いました。狙いはこちらの植物、カワラニガナです。

カワラニガナ(2010年に撮影)
上の写真は2010年に撮影したものです。8月中旬から9月にかけて咲く植物のため、野外調査を行うには暑すぎることや、ちょうど博物館実習のシーズンに重なるなどからなかなか現況を確認できずにいました。同行した相模原植物調査会のみなさんも、近年見ていないという危機感もあって、午前中だけがんばって調査することにしたのです。
結果は、残念ながら見つかりませんでした。まだこの河原以外にも記録があるので、気温などを見ながらまた探索したいと思います。
河原では同じく絶滅危惧種のカワラハハコが細々と咲き始めていました。

カワラハハコ
カワラハハコもかつて大群落があった場所が2019年の台風19号の大水で流失し、それ以降、群落が復活していません。
こちらは絶滅危惧種ではありませんが、キンミズヒキも咲き始めていました。

キンミズヒキ
こちらはジャケツイバラの種子です。もともと山地に多い植物ですが、ここ10年くらいの間にこの河原に増えてきました。あまりにも強靭なトゲを持つ植物なので、河原であまり増えてほしくない植物です。

ジャケツイバラの種子
こちらも気になる植物、アメリカネナシカズラです。寄生植物の外来種で、畑の作物にとりつくとやっかいですが、河原では致命的な影響があるわけではありません。

アメリカネナシカズラ アサガオなどと同じくヒルガオ科の植物です
でも、この植物が繁茂する様子はよく「インスタントラーメンをぶちまけたよう」と形容されます。完全な寄生生活を送ることから葉緑素が無く、葉も退化しているためです。

盛大にはびこったアメリカネナシカズラ
生活史や形態が面白いので嫌いな植物ではありませんが、河原の絶滅危惧植物にはまとわりついてほしくない植物です。
(博物館長・学芸員)


