民俗資料整理ボランティアの「福の会」の皆さんと、横浜市にあるシルク博物館で開催中の特別展「めざせ豊蚕-おかいこさまの道具展-」へ行ってきました。

担当学芸員の方の展示解説を聞く福の会メンバー
シルク博物館は、横浜開港以降に生糸の一大輸出港として栄えた横浜の歴史を背景に、絹の魅力と文化を伝える博物館です。(シルク博物館ホームページより)
現在開催中の特別展では、「蚕を養う」という営みの中で作り出され、改良を重ねられてきた蚕具の数々が紹介されています。 その中で、当館から十数点の資料が貸出展示されています。
相模原市は横浜に近いこともあり、かつては養蚕が大変盛んでした。そのため当館では、蚕具を多く収蔵しています。
福の会の活動でも、養蚕関係の資料を取り扱う機会が多くあります。実は今回貸出した資料を収蔵庫から出すのにも、福の会メンバーの方に協力してもらいました。

福の会の協力で、収蔵庫の奥から出してもらった資料。 蚕種催青箱(さんしゅさいせいばこ)といって、蚕種の孵化を促すための道具。
資料を貸出する際、それがどう展示されるのか、というのは、学芸員の楽しみの一つです。
福の会の皆さんも、今回、同じような気持ちだったのではないかと思います。
また、今回貸し出した資料の中には、県内でもほとんど残されていない貴重な資料も展示していただいています。
そのうちの一つが、上の写真の撚り蔟(まぶし)器です。 百足蔟(むかでまぶし)と呼ばれる、蔟を製造するのに使います。
写真ではわかりづらいですが、この資料は2メートルほどあります。今回の貸出資料の中で、最も背の高いものです。
次の写真は、当館から貸し出した際の、美術品運搬専門の業者さんによる梱包作業の様子です。
背が高いだけではなく、ところどころ出っ張りがあったり、傷んでいる箇所があったり、梱包するのが難しい資料ですが、流石の手際の良さでした。
シルク博物館の展示は11月23日までです。
お近くにお越しの際には是非、足を運んでみてください。 詳しくはHP(シルク博物館)をご覧ください。
(民俗担当学芸員)


