日本鳥学会大会2026(名古屋)に参加してきました

10月31日から11月3日まで、名古屋大学で開催された日本鳥学会大会2026に参加してきました。日本鳥学会は一つの生物分類群の学会としては比較的規模が大きく、大会参加者も今回は1000人を超えました。大会の発表などはすべて撮影禁止のため、写真は少ししかありませんが、その様子を紹介します。

名古屋大学東山キャンパスが会場となりました

初日の夜に行われた自由集会「第8回標本集会「博物館で標本を利用するには―データベース整備と標本利用のマナー」 では、博物館長が「標本の貸借時のお作法 美術梱包は必要か?」と題して講演しました。

自由集会の様子

鳥類標本は学術資料であるため、通常の博物館同士での展示資料の貸借とはちょっと事情が異なります。そのあたりの要点を紹介し、もっと学術利用をしてほしいという内容の話をしました。また他の演者からは、標本の学術的な意義や最新の利活用状況、公開されているデータベースの活用方法などが紹介されました。たくさんの方にご来場いただき、活発な議論が行われました。
学会全体ではたくさんの口頭発表、ポスター発表が行われ、最新の鳥類学研究の傾向を概観することができましたし、多くの研究者や学生さんと情報交換することができました。特に、最終日に開催された公開シンポジウムはとても興味深い内容でした。生物に様々なセンサーや記録装置を付けて野外での行動を把握する、バイオロギングと言われる手法の最新の成果が紹介されました。詳細は省きますが、機器の小型化、高度化によって、渡りや食物探索の様子などがつぶさにわかるようになり、これまで謎だったことが次々と明らかになってきました。そしてそうした研究の最前線には30代から40代くらいの中堅の研究者が活躍しています。この大会の参加者も若い世代が多く、鳥類学のこれからにおおいに期待が持てました。
ところで、名古屋市内で面白いマンホール蓋を見ました。

名古屋市街に設置されたマンホール蓋の一つ

アメンボです。名古屋市上下水道局では平成4年から、名古屋市の下水道供用開始80周年を記念してアメンボをイメージキャラクターに使用しているそうです。珍しい昆虫のマンホール蓋、思わず写真に撮ってしまいました。
(博物館長・学芸員)

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