楽園、開演

博物館お隣の樹林地のフデリンドウが、この晴天で一斉に開花を始めました。楽園のはじまりです。

一輪だけ咲く株もあれば、こんなに豪華に咲く株もあります。

ところで、フデリンドウの名の由来は、つぼみの形が筆の穂先に見えるからと言われています。ただ、リンドウのなかまのつぼみはどれもこの形なので、フデリンドウ固有の特徴というわけではありません。雑木林には普通に見られた種なので、昔から一番なじみ深いリンドウのなかま、ということなのでしょう。

フデリンドウは、博物館おとなり(南側)の樹林地(遊歩道がある林)の道路側のフェンス沿いが一番よく見られます。歩道から簡単に見ることができるので、博物館へお越しの際はぜひご覧下さい。
ちなみに、フデリンドウは越年の一年草です。持ち帰っても今年限りの植物なので、とらずにご鑑賞ください(この樹林地は国有地なので、植物などの採集は禁止されています)。
(生物担当学芸員 秋山)

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