ハシブトガラスの今年産まれの若鳥が、博物館周辺でうろちょろしています。
「うろちょろ」とはちょっとばかにしたような言い方ですが、まだあまり食物探しが上手ではないため、兄弟たちとああでもない、こうでもないと、食べ物を探し回っている様子はまさに、「うろちょろ」なのです。そんな若いカラスが、何かをくわえていました。

ハシブトガラスの若鳥
何をくわえているのかと、撮影した写真を拡大してみると・・

クチバシの先に光り輝くものが・・
タマムシでした。
タマムシはそれほど珍しい昆虫ではありませんが、全身虹色メタリックな姿は何度見てもほれぼれします。ちょうど今ごろの季節が発生時期なので、羽化したとたん、若いカラスに見つかってしまったのでしょう。今年の初タマムシがこんな姿でちょっと残念だったので、以前撮影したタマムシの写真をあげておきます。

タマムシ 以前撮影したもの
次は元気な姿で見たいものです。
(生物担当学芸員)